今日は恐ろしいくらい体がだるかった。
この全く動けないようなだるさ。

なんとなくもうすぐなんだろうなあって察してしまった。
最近では採血も少なくなった。
もう結果が見ても明らかなんだろう。

病室も大部屋から個室に。

察したくはないけれど察さないほうが無茶な話だと思う。

結局最後までミツオくんと会えなかった。
でも今のかっこう見られるのなら会わないほうがましなのかもしれない。
こんな恰好みせられないもの。

看護師さんがきてくれた。
あぁ、あの手紙の話。書き終わった手紙。
結局ミツオくんに渡せずじまいとなってしまった私の手紙。

「ねぇ看護師さんお願いがあるの」

私は看護師さんに最後のお願いをした。
ちょっと無茶なお願いをしてしまったけど看護師さんは笑顔で受け入れてくれた。

まるでひまわりのような笑顔だった。

ごめんね もうかれちゃうんだ。
ごめんね。

私は枯れちゃうから。

また大きく咲いたときに話してほしいな。


131102


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