結局のところ田畑君には彼女がいないという結論に至った私は相変わらずだった。
アピールをするでもなくリョウをいじり…そしてちょっと話す。それだけで私は幸せだったし楽しかったのだ。

青春してたなあなんて今更思うのだが。

時は数年かたって同窓会なるものに参加していた私はリョウと一緒に会場に来ていた。(ばったり会って一緒になっただけ)
きゃあきゃあと昔の友人やミッさんに会いハイテンションになってしまった私は田畑君のことなんかすっかり頭に入っていなかったわけで。

「久しぶり名前さん」
「!?」

いきなり話しかけられたときは何事かと思いました。いや本当。

「久しぶり、田畑君」

相変わらずのかっこよさだった。青春が戻ったようななんて笑えるけどそんな感じだった。

「名前さんさ、あのとき彼女いるのか?って問いかけてきたよね」
「へ?」

話に脈絡がなさすぎて変な声を出してしまった。あのとき…、直接聞いてやるのときかなあなんてぼんやり考える。

「あのさ、今名前さんに彼氏とかいたりするの?」
「いきなりだね?」
「そっちだっていきなりだったからね」

笑いながら彼の顔を見る。

「いないよ?」
「そっか。いないんだ」

笑いながら話を弾ませる。懐かしかったなあなんて。

「ねぇ、名前さん───」


醒めない夢の続きをみよう



130405
無理やり感しかないですがここまで読んで下さりありがとうございました。

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