もじ | ナノ
※ちょっと生物の話。確実にしゃっくりが止まります。
実際にやってみて下さい。
止まったら「止まりました」とドヤ顔して報告して下さると嬉しいです(笑)




ひくっ、と横隔膜が痙攣している。

「…ミツオくん!」

帰り道、しゃっくり止まらないなあと思いながら歩いていたら、同じ町内に住む名前がいた。同じ町内に住むだけで、あまり話すことはないのだけれど(むしろ町内の中で一番離れていたりする)、たまに会うと会話をする。ちなみに、彼女俺よりか相当頭がよく、ここいらの学校ではなく、違う県の学校に通っていたりする。頭がいいって怖い。

「ああ、っく、名前ひっ、か」
「何ミツオくんしゃっくりなの?」
「っ、ああ、っく、これってさ、ひっく、驚いたら止まるんだっけか、っく?」
「いや、驚くのは一時的なもんだから止まるときもあるし、止まらないときもあるよ。残念ながら、ね」

含み笑いをしながら名前が答える。ならどうしろと。

「っく、ならどうやれば止まるんだよ、っくえ」
「じゃちょっと私のほう向いて立ち止まってねー」

言われた通りに立ち止まると彼女は俺の首に手を当てた。まだ継続してしゃっくりは出ている。

「ミツオくん、目つむってさ。目ぐいって軽く押して」
「?おう」

目をつむって、ぐいって軽く押すと同時に彼女が首を掴んできた。首の血管がある部分を指で押し、ちょっと殺しにかかってるんじゃないかと不安になる。

「はい、終わり。目開けていいよー」

時間は5秒くらい、だった。

「…ん、あれ?止まった!」
「ふふふ、どや」
「どや顔すんなよ!しかしなんでこんなことして止まんだ?というか俺一人でも出来たよな?」
「生物の先生が余談で教えてくれたのさー!ちなみに一人でも出来るけど、私はただ単にミツオくんの首を触ってみたかっただけよ」

普通こんなの余談で教えるかよ、と笑いながら彼女に言うと、先生変わってるからね、と笑いながら返された。

「理由言おうか。簡単にいうとさ。しゃっくりって横隔膜が痙攣してるから出る訳じゃない。で。痙攣している=興奮しているって考えるとその興奮を抑制すれば、止まるんだよね。でまあ今さっき押したとことかは副交感神経が多く分布していてね。その刺激で抑制して止まったのさ」
「意味わからないけど、止まったからいいか!」
「ミツオくんが理由聞いたんでしょうが。まあいいか」



止めましょうか
(しかしミツオくんは鈍いな…。直球勝負か…)
(なあ、これさ他の奴にも教えていいか?)
(問題ないけど一人でやらせなよ)
(おう!)


120509
実際に止まります。
理由は主ちゃんが言った通りです。
目だけでも効果はあるかもですが、確実に止めるには首もちょい押すと止まりますよ!



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