※タダクニと同じバイトの人
設定、台詞はほぼ捏造。申し訳ない
私があのピザ屋さんで働いて数週間がたった。週2で来ている、というタダクニくんとはシフトが会わずに全く会う機会がない。会ってみたいけどな。
変わりといってはなんだが、奈古さんとヤスノリくんと頑張っている。まあヤスノリくんとも1日しかシフト被ってないのだけど。
「奈古さん!頭いいよね!数学教えて!」
…もう少しでテスト一週間という悲劇がやってくる。だから私はその日が近くなると頭がいい奈古さんとバイトが終わると勉強会を勝手に開いたりしている。
「後でな。とりあえず仕事しろ」
「ありがと!」
奈古さんの許可は得た、これで今回のテストは赤点回避だ!
「名前さん、数学駄目なんですか」
「赤点街道まっしぐらかな!」
「駄目じゃないすか」
「やっぱり?」
駄目じゃないかとヤスノリくんに言われてしまった…うう。
「ならヤスノリくん数学出来るの?」
「多分名字さんより出来ますよ」
「え、嘘だ。奈古さんよりは良くないでしょ」
「二人、口動かすんじゃなくて、手動かしな」
「はーい」
奈古さんに怒られた。まあ私語は慎めといつも言われていることなのであまり気にしないことにする。
「あ、名字。一応言っておくが、そっちのほうが数学は出来る」
「え」
そっちというのはヤスノリくんである。人数的に。
「今日バイト終わったら私じゃなくてそっちに教われば」
「なんか悔しいから嫌だ」
「何それ。…あ、今日用事あったわ、」
「奈古さん棒読みすぎ!」
「じゃあ名字さん、俺と数学しますか」
「う、よろしくお願いします。ヤスノリ先生…」
意外と頭良いね…
(え、ヤスノリ先生。これどうすればいいの)
(これをここに代入ね。そうそう)
(…頭いいんだ、本当…)
(名字さん本気で数学だめなんだ…)
120322