もじ | ナノ
私のクラスメイトであり、隣の席である松本たかひろくんは本日も数学の時間に机に突っ伏していた。
ちなみに鉛筆は持っていて、教科書は立ててあり、抜かりはない。

「松本!」
「ん、」

先生の声を聞き、ほわんとした空気を漂わせながら松本くんは顔をあげた。

「この問題わかるか?」

寝ていた、とわかっているからか先程これが難しいぞ、と言いながらやっていた問題を松本くんに指す。ちゃんと答えられないと危ない気がするけど、松本くん大丈夫かな。

「…3で」
「…正解だ、もう机と仲良しになるなよ」
「わかりました」

松本くんはほわんとした空気をそのままながら、また机と仲良くしだす。まあ窓際だから日差しが綺麗に入ってうたた寝したくなるのもわかる。

「ん、」

私の机にそっと置かれた紙。何かと思い中を開くと、
「さっきの問題の答え名字のノートに書いてあって助かった。ありがと」
と書いてあって、ちょっとだけちゃんと授業を真面目うけていてよかったと思った。
私はあまり彼と話したことがない。だからこそ、これからもっと彼と仲良くしていきたいと、机に突っ伏している松本くんを見て私は心に決めたのだった。


居眠り日和





120305
唐沢さん隣人の松本たかひろくん。増えろ!
口調が未だにわかりませんが、窓際の席は眠くなりますね


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