もじ | ナノ
※りんごちゃん大好きな後輩主


私の先輩、いやこの学校の生徒会長さんを私はすっごく尊敬している。いやもう尊敬通り越して、神様、ってくらい崇めてたりする。
先輩小さくてかわいいし、すぐ真っ赤になってりんごみたいになるし。本当、かわいいんです。
でも最近先輩は機嫌が悪くて、何があったのかと先輩の近くにいる書記や副会長の先輩方に聞くと、近所の男子高の会長さんのせいだと思うよ、と言っていた。ならば、私はその会長さんとやらを潰さなければならないと思う。私の先輩の機嫌を悪くした罪を背負えばいい。
副会長さん達に男子高までの道のり、生徒会室までのことを教えてもらい、いざ出陣!

「失礼します。会長さんはどちら様ですか?」
「隣の部屋に会長はいますが、何用ですか」
「私に質問する前にトランプ片付けるべきだと思うのですが」

変に礼儀正しくて、でもなんか帽子被っている人は唐沢って人だから!と書記の先輩が言っていた。ふむ、まんまだ。しかし何故帽子を。

「それはすみません」

唐沢さんはちらりと目配せして1人を活用させ部屋を綺麗にしていた。

「で、何用ですか」
「会長さんと話をつけたいだけです。隣にいるとおっしゃいましたね、なら私は隣にいきますので」

私は、他の役員の方を無視して隣の教室の扉を開けた。ピコン、というゲームの音が響いている。

「会長さん、ですよね」
「ん?ああ、そうですよ。なんの用ですか?」

この変な人が会長さん。いや普通にしていれば割合かっこいい部類に入るのではないか、なんて思ったが、そんなことはない、と考え直す。

「りんご先輩をいじめてるのは先輩ですよね?」
「え?何を言っているんですか、りんごちゃんの後輩さん。逆に痛め付けられてるのは紛れもない俺ですぜ?」
「嘘つかないで下さい!いっつもいっつもりんご先輩はここに来た後すっごく機嫌悪いんですよ!いやその機嫌の悪いところも素敵なんですけど、ってまあそれはおいといて!だからあなたが、りんご先輩に何か言ったとしか考えられないんです!その変なかっこつけしてる会長さん!」

言い切った。
私全て言い切った…!
ちらりと会長さんを見ると、苦笑していて、なんだか少し恥ずかしくなった。


とりあえず、ぶん殴っていいですか
(え、理不尽!ちょっ!ストップ!!)
(止めません。覚悟)


120302


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