もじ | ナノ
ああ、まただ。

私は、休憩中かわいい後輩がいじられているのをまたもや見てしまった。

「相馬さん、いい加減にしてください」
「なんのことかなあ」
「とぼけるのも大概にしろ」
「はいはい、悪かったよ」

ぱっ、と手を離されるぽぷらちゃん。かわいいけど。ちょっとやり過ぎでしょう。

「ぽぷらちゃん、大丈夫だった?」
「うん、大丈夫!じゃあホール行ってきまーす!」

声高らかにホールに行くぽぷらちゃんを見ていると少し嬉しい。かわいい。

「で、なんの話なのかな?」
「なにもないけど」
「えっ」

えっ、と言われても困る。
何もないから助けちゃだめなのか。意味わからない。

「何、種島さんが、かわいそうだからってことなの」
「そりゃそうだよ。ぽぷらちゃんには仕事が待ってるんだよ。ここでのんべんだらりとしてる相馬さんと違ってね」
「ひどい言いようだなあ」

ああもう、へらりと笑うな。
気持ち悪い。

「ねぇ、」

名前を呼ばれ振り返ると相馬さんが割合ちかくにいた。やだ、何これ 青い。

「相馬さん、何してるんですか」
「んー、充電中?」
「ふざけるのも大概にしろ」
「あのねー、君が種島さんを助けたのは俺に構ってもらいたかったからでしょう?俺も君に構ってもらいたいからその気持ちわかるんだよねぇ」


その気持ち分かるよ
(その言葉がどれだけ気分の悪いものか知れ)


(だから、嫌だったのに。)



120129


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