※奥村=奥村兄弟 です
パアン、とクラッカーの音がして先生と燐くんはぴくんと跳ねた。似ても似つかないのにこういうところだけは似ているのか。なんだか変な感じだ。
「誕生日、おめでとうございます。お二人とも」
代表的な感じで二人に挨拶みたいなことをする。
「名前(さん)、…」
「雪ちゃんも燐もおめでとう!」
ふわり、としえみちゃんが微笑み、すごく嬉しそうな感じでわくわくとしている雰囲気が伺える。楽しいんだろうな。
「ありがとうございますね」
最新が先生の名前だったからか燐くんは少し機嫌が悪い。全く、しえみちゃんったら罪多き女の子だね。奥村兄弟でれでれしてるもの。
「あ、そうだ。」
ふと、思い出しふて腐れている燐くんに小包を渡す。
「…俺にか?」
「そ、気に入ってくれるといいけどね」
開けようとすると京都三人組、いやむしろ志摩くんが、燐くんにあげたプレゼントを凝視している。何見てるんだか。
「名前ちゃん、奥村くんに何渡したんですか?」
「え、内緒かな」
「教えてくれたっていいやないですか」
ぷう、と頬を膨らませる志摩くんは少し幼くみえ、空気が入っている頬をぷすり、と押した。しゅう、と空気の抜ける音がしてくすり、と笑ってしまった。
「あ、そや。お二人にケーキあるんですよ」
子猫丸くんが、箱に入っていたケーキを取り出す。おそらく手作りであろう、おいしそうなケーキ。
兄弟は、目を見合わせて笑いお礼を言った。
「こんな大人数で祝ってもらったの久しぶりだな」
「そうだね…」
ぼんやりと周りを見渡し、二人は笑った。
「いただきます」
そして、目の前に広がる料理を手につけた。
111229
遅れてごめんなさいいい!!
愛はあるけど、文章には追いつけませんでした(´・ω・`)