もじ | ナノ
※夢主も過負荷


「球磨川さんが改心ですか、うけるーとでも言っておきましょうかね。でもまあ球磨川さんなら一つ乗り越えればすぐ改心とかいきそうですがね。括弧つけなければ、ただただ弱くて、淋しがり屋な健全な男子学生ですしね、でもさすがに裸エプロンはないでしょう球磨川さん。赤さん困りますし。まあ赤さんの恥じらい姿とか見てみたい気もしますが、可愛いと思いますし。しかし、球磨川さんも裸エプロンになればいいと思うんですよ、安心してください。私が育て、いや育成させてあげますから。意味が同じだって?気のせいですよ。だからほら、ちゃんとピンクでハートがついたかわいらしいフリフリのエプロン用意してあげましたから、これ着て私にかしずいてくださいね。可愛いがってあげますから。あ、大丈夫ですよ。ちゃんと文明の利器を使って動画から写真、プリントまでさせてあげます。嬉しいでしょう。拒否権とかないですよ。あ、でも裸エプロンとか裸にならなければ一応私もやりますよ。勿論文明の利器は使わせないですが、ほら、早く着替えてください。私、あなたの裸エプロン見たいんですから。え、まじまじ見られると着替えられない?大丈夫ですよ、私球磨川さんの裸見たことありますから。驚くなんて、嫌ですね。私、あなたのこと、いえ、なんでもありませんよ。え、何近づいてくるんですか、え、え、顔近いですって、あれですか、まじできすするごびょーまえとか言っておきますか。え、だから顔近いんですってば球磨川さんやめてくだっ――…」

延々と語っていた名前ちゃんの口を塞いだ。勿論、僕の口でだよ。柔らかいなあ、女の子の唇って柔らかいんだね。あ、これ僕自らしたんならファーストキスになるんじゃないのかな。勿論、彼女もそうだと思うけれど。口内に僕の舌が潜入し、ぬるぬるというなんだか気持ち悪い感覚に襲われる。でもなんだかしあわせだ。ちらりと彼女を盗み見ると、とろりとした目とじょうきした頬。食べてくれと言わんばかりじゃないか。据え膳食わぬは男の恥とか言うけれどもし食べたら彼女に嫌われるから、やめておこう。トンと彼女は僕の胸板を叩いた。多分酸欠なんだろう。口を離し、逃げないようにぎゅと抱きしめた。

「球磨川さん、どうしてくれるんですか」
『許してよ、ごめんね』
「私、しあわせになっちゃったじゃないですか」

その一言で僕は彼女を抱く力を強めた。


しあわせになりたかった

彼が羨ましかったの



111130
台詞が長い女の子を書いてみたかった。


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