『僕は過負荷だっていうのに笑っちゃうよ。なんでは君いるんだい?君は普通でもない異常なんだろ?』
「異常じゃ、いちゃいけないんですか球磨川さん」
過負荷だから、異常だから、そんな区別はおかしい。誰も彼も幸せにならないとおかしいと思う。+も−も足してしまえばプラマイゼロ。何もかわらないし、何も争うことなんてない。
『別にいちゃいけないとはいってないよ。でも、周りに迷惑かけるんじゃないかな?』
「球磨川さんには言われたくないですね」
『やっぱり?』 と彼は心も篭ってない笑みを浮かべる。何が楽しいのかわからないけどこの人は笑みをずっと浮かべている。その顔を本気で笑っている顔にさせたい。無理とか言わせない。
「ちゃんと笑ってくださいよ」
『笑ってるよ?そういう名前ちゃんは泣きそうだよ?』
「まさか」
気付けば涙を流していたようだ。球磨川さんは手を伸ばし、私の涙を掬う。
『なかないでよ』「困るんだから…」
「球磨川さん、好きです。マイナスでも過負荷でも好きです。幸せにしますから」
『その台詞は僕が言いたかったんだけどなあ』
+でも−でも
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球磨川さんを幸せにし隊