もじ | ナノ
いいかい?目を閉じるんだよ?と丁寧な口調で"彼"がいった。

目を閉じて
僕が消えるまで開けちゃ駄目。

「…わかったけどさー。それにしてもその馬鹿みたいな丁寧な口調やめてよ!」
彼を叱る。いつもの時間。
「…最近ココで有名なんだけど」と"彼"がポツリと言ったが気にしない。
「…閉じてあげるけど何するのよ!」
"彼"いや、コイツはギルベルトというが…──、「ケセセセセ」
こんの、笑い方気に食わない。
「…ったくよー、何やってんだよ、ギルベルトは」
「!?フランシス!どうしてここに?」
えー、某さんに教えてもらったんだよー。といっていた。
「…ったく、二人とも!!」
あたしは後ろにいる奴にも気づく。
「…え?」
「あー、気づかれたわ。流石やな。名前」
…アントーニョがひょっこりと顔を出した。
「へっへっへー」
「名前うざい」
三人が声合わせて言ったけど気にしない。
うん。気にしないとも。…き、きにしない。
「ちょ、何泣かせとんや二人とも!!」
な、ないて?ううん。私は泣いてない。
「…あー、わりぃ。言い過ぎた」
ギルベルトが謝る。
「…悪かったな」
フランシスも同様に。アントーニョは許してあげよう。
…三人はこそこそとたむろって?話し合いを始めた。

実は今日は名前の誕生日なんだけど、あぁ、なんだけども。
「ったく、なんで邪魔しに来るんだよ!!これから告白しようと思ってるのにさ!!」
「えー、普通邪魔するやろ?」
「アントーニョに同感ー」
ったく、いいじゃねぇか二人っきりにさせてくれるぐらい!!
名前の為にプレゼント一生懸命選んだのにさ!!
名前の笑顔が見たいから、買ったのに。
「…おい、ギルベルト顔にやけてるぞ」
え?や、やべぇ、恥ずかしい。
「今度は耳まで真っ赤やね」
アントーニョが言う。
…からかうのもいい加減にしてくれよ。
「あ、お前の姫さん眠ってるみたいだ」
フランシスがいう。
「あ、ほんとやな、んじゃ帰るか日談。
「あー、最終的にああなったのか」
「そやな」ギルベルトと名前は正式に彼氏彼女(多分)になったらしい。
よく知らないが。

今、名前の首元にはキラリと光る十字架のネックレスがかかっていた。


090120
トリオソナタ様に提出。

悪友好きです。







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