もじ | ナノ
嘘であって、欲しかった。

「ねぇ臨也」

名前を呼ぶ。
でも彼は聞こえていない振りをする。
やめてよ、そんな態度。
いつものように愛してるっていってよ。
ねぇ、臨也。

「名前はさぁ、企んでいるのかい?」

以前彼が私に問いた。

「企む?何を?」と私は思い、その表情が出ていたらしく、わざとらしく「なんでもないよ、」と彼は言うのだ。

私は気にせず過ごしていた。

それが予兆だとは知らずに。

「名前、君には興ざめしたよ」

そう彼が言ったのはいつだろうか。


きみがしねばいいよ、いますぐに





110601
弱虫モンブラン(DECO*27さん)からの妄想。



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