もじ | ナノ
(あんさんぶるすたーず)
(名前変換はなし、安定の転校生呼びでセリフなし)



体操服を着ている彼は相変わらずこの場所がお気に入りなようですやすやと気持ち良さそうな寝息を立てていた。
プロデュース科とアイドル科は教室は同じでも授業の時間は少しだけずれる。男の中に女子一人が混じって体育など死ねと同等なのだ。
そのため私は一人でフラフラと学園内を歩いていた。そしたら同じ時間で体育の授業がある彼が気持ち良さそうに寝ていたのだ。
実際年齢としてはひとつ上の彼だが単位を落としすぎて学年は同じである。少しでも仲良くしたいと思うが、日中はとてもとても機嫌が悪い。本人が嫌っている兄のようだと思うけれどそんなことを言ったらどうなることやら。
彼の近くへと赴き、木陰でぼんやりと体育の授業を眺める。

「転校生…?なんでいるのさ、邪魔しないでよ……」

ふわぁと大きなあくびをしながらこちらに向かって辛辣な言葉を吐く。気にも止めずに、これから使う予定であったタオルを彼に差し出した。どうせ首が痛くて起きたのだろう。

「ん、ありがと、」

頭のあたりにタオルを置いて、もう一度彼は木陰の中寝始めたのであった。

150519
凜月くんにだだはまりしました。


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