もじ | ナノ
名倉さんどうしました?、と彼女は問いた。

偽名なのをわかっていて彼女は問いているのか。
ああ、なんて面白いことなんだ。
再度彼女は問うた。

「名倉さん、あなたどうしましたか?」

ああ、口元がニヤついていたのだろうか。

「なんでもないよ、名字さん」
「そうですか、」

彼女は面白い。
彼女だけでなく全人類ラブ!といっても過言でないくらい(シズちゃんは除く)俺は人間という種族が好きだ!なんて人間は面白い生き物なのだろうか!見ていて飽きない!

「あの、どうしてあなたの目の中は暗いのですか、寂しいのですか?」

彼女は俺を一目みただけで、本質を問い詰めた。
面白い、面白い、面白い!

「アハハハハ、本当に名前は面白い!」
「な、なんで、名前…!」

彼女は驚いていた。
名前だけは彼女も偽名だったから、まさかばれるとは思ってもみなかったのだろう。

「ねえ名前」
「さっきの質問には無視ですか、名倉さん」

俺以外に騙されるなよ


は?と彼女は素っ頓狂な声を出した。





110407
単行本4巻までいったのに、
未だはっきり確定してない臨也。
でも絶対さみし(以下略)


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