もじ | ナノ
等価交換しすぎて自分のたんすにヨシタケのパンツが入っていて、うわあとなる話。
ちなみにヨシタケは出てこないです。タダクニと妹さんの会話です。


お風呂に入ろう、と思い自分のたんすを開いたら見たこともないパンツが陳列されていた。

「お兄ちゃん!はやくきて!」
「なんだいもう…と」

私が見たのは男物のパンツだった。お母さん辺りが間違えてお兄ちゃんのを入れてしまうのはまだ解る。最近では靴下が混じってた。だからお兄ちゃんに確認してもらおうと思いお兄ちゃんを呼びつけた。
大きな声で兄を呼びつけたため早く兄は気づき私の部屋へ。一応入っていいと了承したのでゆっくり私の部屋にお兄ちゃんが入ってきた。

「ねぇこれお兄ちゃんの?」

たんすを開け中を見させる。自分のも見させることになるがちょっと取り出したくなかったので、仕方ない。

「ちょっとビニール袋とってくるから待ってろ」

お兄ちゃんはダイニングへ行き、スーパーの袋をとってきた。もし自分のであったらそういうことはしないだろう。…ということは別の人のか。

「すまん、じゃあ1つずつとっていくから」
「うん」

ビニール袋を二枚もってきたお兄ちゃんは1つ私に渡して、開いておけといった。お兄ちゃんはそのパンツを掴み、そして私の中にいれるという魂胆だろう。
ぱさん、ぱさん、と知らないパンツが私の持っているビニール袋へと入っていく。

「ねぇ、お兄ちゃんこれ誰の」
「…ヨシタケのだと思う。あとお前最近下着少なくなったって母さんに言ってたよな」
「うん。言った」

パンツ、というのはなんだか躊躇われたのか下着といわれた。まあ一緒か。

「前からな、あいつ等価交換だーって言ってパンツを交換してたんだよ。ちゃんと返しているとは思ってたけどまさか残ってたとは思ってなかった。すまない、妹。とりあえずヨシタケ呼びつけてこいつ投げ返してくるよ」
「お兄ちゃん、頼んだ。あ、あと、私も殴らないと気がすまないから明日辺りに呼び出しておいて」
「ああ、それくらいさせないとな」

笑いながら、パンツを取り出していく兄はいつもより何故か頼りになった。いつもは全く頼りになんかならないのになあと思いながら苦笑を浮かべたのだった。


ふざけるな。
(タダクニ、どうしたんだ今日。お前が誘ってくるなんて)
(そうだな)
(ヒデノリとちょっと話すことあるからヨシタケ先行っててくれ)
(おー!)
その後みたヨシタケは、笑顔を浮かべていなかった。



120402 某ぴく●ぶから移動

等価交換だ、といったパンツの行方が気になったので。
実際こうだったらヨシタケ殴りたいです。


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