もじ | ナノ
恋愛相談。(ユウたな)→しかしユウスケさんは出てこない。
単行本2巻69ページより、モトハル姉はミノと呼ばれているようなので、ミノと書かせていただきます。


「でさ、どー思うよ、ミノちゃん」
「いやそれはもう告白したほうがいいんじゃない」

小学校から割合付き合いがある私たちはごくごく稀に互いの家に集まり、愚痴をこぼす。それが私とミノちゃんの関係だった。
最近では、私がほとんどミノちゃんに恋愛相談を持ちかけている。

「でも振られるのが怖いんだよー」
「なんだよ、強気のお前らしくない」
「そりゃそうだよ、弟の友達の兄貴で少なくとも小さい頃から知っている間柄だよ、そんな関係壊したくないのー」

ぐだあとミノちゃんの近くにあるクッションに顔をうずめる。何で気づいてくれないかなー、めーちゃんと一緒にパンツの件を行ったのもほとんど作戦みたいなもんだったのに。それに泣き顔写メられてそれ見てたし、むしろめーちゃんのパンツを持っていたのも解せない。ユウスケさんはロリコンだったのだろうか。まぁあんなピンク色のかわいらしいパンツを持っていためーちゃんもめーちゃんだ。あ、これ責任転換かも。いやむしろ悪いのは私の弟だ。めーちゃんじゃない。むしろそれを伝って何故ユウスケさんのポケットの中に入っている。本当意味わかんない。まぁ私のパンツ盗まれてたら全力で潰しにかかるけれど。

「そっか。そこまでの間柄ならモトハルに聞いて本人と会って話したほうがいいよねー」
「え、ミノちゃん何言ってるのさー、そんな詳しくいってない、はず」
「ぜーんぶ聞いた」
「え」
「君の弟はヨシタケだろその知り合いといったらタダクニって奴とヒデノリって奴で。タダクニって奴には妹がいる、ということはヒデノリって奴しか選択肢ないし、あーあ、墓穴掘ったね」
「うぅ、ミノちゃん内緒にしてて!!ご飯作るから!」
「いやお前より、私のほうが料理上手いから遠慮しておく」

ばっさりと断わるミノちゃん。私はどうしたらいいんだろう。

「ならさ、いわないから。告白してきてよ。向こうは年上なんでしょ?違う人にとられても私フォローしないからね」
「ミノちゃんの意地悪」
「そんなの前々からわかりきってることでしょーが」

でも、他の人になんて取られたくない。あの人を私のものにしたい。いちゃいちゃしたい。なんだかよくわからないまま、私の願望はぐるぐると回り、考えるのをやめた。
とりあえず今はミノちゃんの愚痴を聞くのが正しい、だから私はミノちゃんの言葉に耳を傾けたのだった。


恋愛相談。
(でさー、弟がね私より料理上手いのにいっつも私に作らせるんだよ!)
(ミノちゃんの弟さんに料理作ってもらいたい)


120402(某ぴく●ぶから移動)
弟くん同士が同じ小学校だったので、姉たちもおそらく同じ小学校だと予測。
一応学区内的に考えれば中学も同じと予測しました。
それが本当なのかはわからないですけどね。


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