なんなのよ、あいつ。
むかつく。
私を会長じゃないと思ったことだけじゃなくて沢山むかつくことがありすぎてよくわかんないけどむかつくもんはむかつくのよ!!
私はなんとも言い難い程苛々していた。理由はわかってるけれど、わかりたくない。
「最悪、」
呟いても意味はないけれど、この言い難い苛々をどう止めるなんてわからない。
「お、りんごちゃんじゃあないですか」
手を挙げ私に近寄る苛々の張本人。私がどれほど悩んでるのかわからないくせに。
「最悪、なんでいるのよ」
見つからないようにと、いつもと違う道を通って、…揚句の果てには迷ったけど。でも一休みと称して公園にいたのに。わからないと思ったのに。
「んー、なんでそんなにいらついてるんですか、りんごちゃん?」
「……」
お前の存在がだ、なんて言いたいけれど、言いたくない自分もいる。矛盾だ。
「あ、道迷いましたか?この辺わかり辛いですし、送りますぜ?」
「……頼む…」
道には迷った、でもなんでこいつがそんなことをわかるのかが理解できない。
私は隣で鼻歌を奏でながら歩いている金髪会長がなんだかムカつくけれど、今はそれほどムカついていない。
…今日は手を出さないようにしようかな、私はぎゅ、と自分の手の平を握ったのだった。
120312
りんごちゃんはまだ気付いてない
会長はただの勘でりんごちゃんが迷子と当てた。
この会長二人好き
喧嘩っぷる?←