もじ | ナノ
※方言きついので、考えてる部分は標準語です。すみません



気付かない振りをしていた。
勿論、坊のことは尊敬していたし、ちょっと友情とはいえない不確かな感情があったのも認める。でも俺は気付いちゃいけないと思って、見て見ぬ振りをした。それが正しいと思っている。子猫さんにも迷惑はかけたくない。だから俺はそっとこの気持ちに蓋を閉めた。

「どういうことや志摩、」
「……こういうことですわ」

怒っている坊。俺はただ単にいつも通りにエロ雑誌をぱらぱらとめくっていた。最近いい子いないし。

「だから、なんでや」

坊は少しいらついたらしい。手がつけられない。俺はエロ本から顔を離し坊を見た。

「もう、わかるやろ…?」

言い聞かせるように顔を近付ける。まあいらつかさせた理由はキスやらセックスやらの言葉を投げ掛けていたからである。そんなことで、どういうことや、と聞かれたら顔を近付けるしかないだろう。男同士でもキスくらいなら大丈夫かと俺は思い、坊の頬に唇を寄せた。


見て見ぬ振り

そんなことは出来なかった。




111110、1112手直し
方言難しいです


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