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一応、学パロ。
臨は虫が苦手。静は余裕。






パリン、と窓ガラスが割れる音がした。そこから出てきたのは少し血まみれのシズちゃん。

「やっぱり死なないね。シズちゃんはさ。本当、化け物だよ」
火に油を注ぐ。さぁて、どんな顔を見せてくれるのかな。シズちゃんは俺の顔をいや、全体を嫌悪の目で見てくる。本当、こいつは化け物だ。人間じゃない。死ねばいいのに。

「いーざーやーくんよぉー…」

ピキリ、と青筋がだんだん浮いてくる。

「アハハハハ!」

俺は笑いながら、ピョンと跳ねて校庭へと逃げる。先生達も生徒も誰も止めない。逆に逃げていってしまう。誰も気にしないんだ。
まあ、俺がシズちゃんと一緒にいたいだけなんだけど。(この単細胞面白いし)
さっきまでシズちゃんがいたところを振り向く。追い掛けてくるかと思ったら追い掛けてこない。

「シズちゃん、こないなぁ」

飽きたのかな?むしろ俺よりムカつく奴見つけちゃったのかな?色々考えて「つまらないや」と呟きながら校舎のほうへと足を近付けた。

「臨也ぁ…」

嫌な感じに名前を呼ばれる。声のほうを見つめると、少し土がついたシズちゃんがいた。血と土が一緒になって気持ち悪いことになっている。

「臨也くんよぉ、こいつら苦手なんだってなぁ…」

こいつら、って?そう思い彼が大きく開いている手の平をちらりと見遣る。そこには、百足や毛虫、ミミズまで、沢山の生き物がシズちゃんの手の平で暴れまわっていた。
シズちゃんはおもむろに俺に近付き、目の前で手をぱっと大きく開いた。

「…っ!」

声にならない悲鳴を吐き、シズちゃんはしてやったりみたいな意地の悪い顔をし、もっと俺に近付いてくる。

「し、ししシズちゃん、どうして虫なんかを持ってるの?」
「新羅が言ってたから」

新羅、あとで殴り飛ばす。沸々と怒りの矛先を新羅に向け、シズちゃんの手の奴から視界を反らす。シズちゃんはいつの間にか俺の近くにいて俺の頭の上にミミズを乗せて、い、た。
それに気付いた俺は、そこからの記憶が綺麗にない。

目を開けると新羅がいた。

「臨也って本当に苦手なんだね」

俺は拳を作り新羅に殴り掛かった。




110831、0904(手直し諸々)

新羅が報われません。むしろざまry
友人の友達が静臨が好き、と聞いたので書いてみた。


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