もじ | ナノ
「もう、いいわよ、どうにでもしなさいよ」

私は一人閉じ込められていた。もう、どうにでもなれ。

「どうして、そんなことをいうんだよ?エリザ、俺達昔からの馴染みだろ?」
「そうよ、だから言ってるの」

捕まって、しまった。この私が。しくじってしまったのよ。やってしまった。床に座らされ、手には壁付きにある手錠で固定され、動かない。

「ギルベルト、外しなさいよ」

「嫌だね。外したら逃げるだろ?」
「勿論。逃げない馬鹿がどこにいますか」

きっ、と首をあげ、ギルベルトを睨む。最悪。

「そんな睨みかわいいもんだぜ、ケセセ」
「うっさい」

ギルベルトは周りの人を追い払い、私の近くに寄った。銀色の髪が目の前にあって、何がおきたかわからない。

「おーい、エリザ?」
「…っ、な、なにしてんの、よ…」

ああ、涙が出てしまった。最悪だ。

「…すまん。俺、ずっとお前のこと気になってたから、…」
「さいっあく、」

顔が赤くなったり青くなったりしているギルベルト。自業自得よ全く。

「なあ、まだ坊ちゃんのとこいんのかよ?」

声音を変え、カチリ、ガチャリと手錠をいじられる。
「私の場所はあそこしかないの」
「そうか」

ギルベルトは少し寂しそうな顔を見せ、私の手錠を外した。

「…逃げるわよ?」
「いーや、俺が坊ちゃんのとこ連れてくから」

外された手首をぎゅ、と捕まれ私はギルベルトにゆっくり着いていった。

「なあ、エリザ」
「なに?」
「お前なら誰の為に死ねる?ちなみに俺は親父なんだけどよ」「言わないわよ、そんなの」



あの人のために生きて 
   この人のために死ぬ

(私にはもう既にそんなこと決まってるんだから)



 ――――――――――

…意味わからん!
すみません…

一応設定としてエリザさんはギルに捕まってまして、ローデさんがそれに気づき、ギルにエリザさんを離せ、と連絡があったので、エリザさんをローデさんのとこに送る話です!

……長い…


120131 100のお題から


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