もじ | ナノ
※東西がお医者様だったら








ここは何処かにある小児科。
今日も子供がぞろぞろやってくる。
「おーい、ヴェストー、次こいつなー」
「ん?ああ」
ここの小児科は兄弟が経営している。
もとは兄のほうの小児科だ。
何故弟のほうが上になっているかというと当然に技術が上だからという理由だけではなくなんだか怪しい、というのが事実である。
もし、その兄のほうに「もうなおってっから帰って良いぞ」といわれたらなんか怪しい…って思う感じである。
親しみがないのかはよくわからない結果だが。
さて、話を戻そう。
今回の患者は…フェリシアーノくんである。
「さて、今回は…どうした?」
「あにょね……」
舌たらずな口調で話し始めたフェリシアーノ君は、ぽつぽつと話し始めた。
「あの子と会って話すだけでね、胸が痛いの。苦しいの。せんせぇ…どうしたらいいかなぁ?」
「………むむ…」
ルート先生は困惑したような顔をして彼を見た。
そして、兄貴を呼んだ。
「兄さん…ちょっと…助けてくれないか…」
兄は小さい子供達と遊んでいた。それも、子供のような無邪気な姿で。
とりあえず、ルートは子供達の前で怒鳴るとここの小児科の現状が悪化するので、兄貴を引っ張って連れ出すことにした。
「兄さん、ちょっとこっちに来てくれないか?」
「ん?なんだヴェスト?」
二人は、子供達から数メートル離れたところで話し合い、もとい説教を始めた。
「全く、兄さんは………だから………」
説教は小一時間続いた。
その間に患者はどんどん減っていった。
何故か?それは簡単だ。お腹がすいたからである。
しかし、フェリシアーノ君はずっと待っていた。
ルート先生が答を出してくれないからだ。
てくてくとフェリシアーノ君は二人の傍に近づいた。
もちろん、最初に気づくのはギルベルトである。
説教を聴きたくなくて周りをきょろきょろ眺めていたからというくだらない理由だが。
「どうした?お前?」
「あ…忘れてた…」
二人の言葉は同じタイミングだった。
「忘れてた、ってなんだよお前」
「いや…あの…「せんせぇたち…僕のびょうきわかった?」
二人がまた説教を始めようとしたとき(今度は聞く側とする側は逆)にフェリシアーノ君の声が入った。
「ん?ああ……」
ルート先生は困惑した目をし、兄さんを見て、また明日来なさい。
と呟いた。
「うん!また明日くるね!」
そういって、フェリシアーノ君は帰った。

結論的に二人はフェリシアーノ君がいった病気を知るのは後のことである。

次の日。
フェリシアーノ君は病院にこなかった。

100315
某呟きにやられた結果
いやだってこの兄弟が医者だったらなにそれおれとく 
ついでに初恋組すきです。

スランプ中その2^q^


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