〜エジプト、イシュタール家〜
マリク「………………………ヒマだなリシド」
リシド「………そうですね」
マリク「姉さんは最近ネットショッピングにハマってるし……」
リシド「…………ふむ………」
マリク「リシドは相変わらず弁髪だし……」
リシド「それってつまらないことと関係あるのですか!?」
マリク「……とにかくつまらないんだよ」
リシド「……まぁそうですね」
マリク「旅行とか……行きたいなぁ……」
リシド「旅行ですか」
マリク「ああ。久しぶりに日本に行こうかな」
リシド「日本ですか」
マリク「ああ。………………海馬に電話でもしてみるか」
リシド「…………」
〜しばらくして〜
プルルルル……
マリク「なかなか出ない……忙しいか?」
社長『……何用だ』
マリク「あ!久しぶりだな。元気かい?」
社長『……用件がなければ切るぞ。貴様と話すなど時間の無駄だ』
マリク「まぁまぁ。」
社長『早く用件を言え。』
マリク「あのさ、僕に用件はない?」
社長『…………………………………………………………なんだと?』
マリク「用件だよ用件。僕に対して」
社長『なぜ俺が貴様に用事を作らねばならん!!』
マリク「え!?なに!?そんなに大事な用なのか!?」
社長『何も用などない!!貴様、何がしたい!!』
マリク「そんなに大事なことなら、遠慮せずに言ってくれてよかったのになぁ」
社長『き、貴様っ…!!話を聞いているのか!!』
マリク「わかったよ!じゃあ明後日、早速日本に行くことにするよ!」
社長『来んでいい!!』
マリク「あははっ、心配しないでくれ。時間ならたくさんあるからね」
社長『意味が分からん!!つまり貴様はヒマなのだろう!!』
マリク「……………」
社長『…………む……………?』
マリク「…よし、じゃあすぐに出発する準備をするよ!」
社長『き、貴様ぁぁぁぁ!!』
マリク「じゃあね!日本で!」
社長『来るな!!来るなと言って――――』
ピッ………<通話終了>
マリク「…………と言うわけだから、リシド、明日はカイロに向かって、一泊してから日本へ向かうよ。」
リシド「………は、はぁ………(一体どこからツッコムべきなのか……)」
イシズ「というわけと言うのがよくわかりませんが、日本に行くのですね?マリク」
マリク「姉さん!なんだ、そこにいたのか」
イシズ「ええ。今日のお目当てのものは一通り買いましたので」
リシド「(また家が荷物で埋まっていくのですね…)」
イシズ「マリク、あなたに頼みがあります」
マリク「頼み?」
イシズ「ええ。マリク、あなたは海馬瀬人に会うとみました」
マリク「その通りだよ。さすがだね」
イシズ「なのでこれを………<マリクに一通の封筒を手渡す>」
マリク「………手紙………?いや、写真?」
イシズ「ええ。それは、私が瀬人に会った博物館で撮った、彼の恥ずかしい写真です」
マリク「恥ずかしい写真だって!?凄く興味がわくな!!」
リシド「マ、マリク様……」
イシズ「ふふ…中を見てはいけませんよ。私と彼との秘密ですから」
マリク「姉さんに言われたら仕方ないな…。アイツの弱みを握りたかったけど……」
イシズ「何度も瀬人に送っているのですが、その度に返されてしまうのです」
マリク「よっぽど嫌な写真なんだな!気になるなぁ…」
イシズ「二度目ですが、開けてはいけませんよ」
マリク「大丈夫だよ」
イシズ「開けてはいけませんからね」
マリク「念を押すなぁ…」
イシズ「ではマリク、頼みましたよ」
マリク「うん。任せて姉さん!よし!準備しなきゃな!」
リシド「手伝います」
〜数日後、KC社長室〜
社長「特に用などないのだろう!!俺もない!!帰れ!!」
マリク「酷いなぁ。せっかく日本に来たのに。リムジンと観光ガイドぐらい用意してくれよ」
社長「なぜ貴様に用意せねばならん!!」
マリク「お客様だからね」
社長「貴様っ、帰れ!!さっさと帰れ!!」
マリク「しょうがないなぁ…。あ、大事なことを忘れるところだった」
社長「なに…?また下らんことで……」
マリク「これ、姉さんからだ<例の封筒を渡す>」
社長「イシズからだと…?<封筒を受け取る>」
マリク「<ニヤニヤしてる>」
社長「<封を開け、写真を見る>っ!!!!!!!!イ、イシズゥゥゥゥゥゥ!!!!!!」
マリク「なに!?一体どんな写真なんだ!?見せてくれよ!!」
社長「断る!!イシズ貴様ァァァァァァァ!!」
マリクちゃんは暇なのっ!
(海馬!海馬!それを見せてくれたら僕たちもっと良い友達になれると思うんだけどな!)
(うるさい!帰れ暇人が!!)
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一発目がこれ笑
イシズさんもマリクもキャラおかしくて申し訳ないです
リッシーは苦労人
イシズが送りつけてる写真がどんなのかはよくわかりません
きっと、社長にとってものすごく恥ずかしいんだ