通常小説 | ナノ

宿主「ねぇねぇバクラー」

バクラ「あ〜?」

宿主「千年リングと千年パズルって、どっちが人気あると思う?」

バクラ「……………は?」

宿主「だーかーらー!千年リングと千年パズルってどっちが人気なのかなって!」

バクラ「…………どーでもい―――」

宿主「よくない!リング所持者としてはリング君の味方しなきゃ!リング君の方が人気者であってほしいでしょ!」

バクラ「……………すまん、宿主。めちゃくちゃどーでもいい」

宿主「冷た!!なんて冷たいのバクラ!!リング君が可愛くないの!?」

バクラ「いや、可愛いとか可愛くないとかっていう物じゃ…;」

盗賊王「オレ様は可愛いぜ!」

宿主「だよね!リング君が一番可愛いよね!盗賊さん!」

盗賊王「おぅ!なんつったて、オレ様が一番最初に手に入れた千年アイテムだからなァ♪愛着あるぜ!」

宿主「だって!良かったね〜♪リング君!<リングを撫でてる>」

盗賊王「ヒャハハ♪可愛い可愛い♪<宿主と一緒にリングを撫でてる>」

宿主「…盗賊さんはこんなにリング君を可愛がってくれてるのに…どうしてバクラはそんなにリング君に対してツンツンなの!?」

バクラ「…別にツンなわけじゃねぇよ;」

宿主「いーや、ツンだ!ツン!ツン!」

盗賊王「ツン!ツン!」

バクラ「便乗すんな盗賊!(ウゼェ!!)」

宿主「…ハッ!分かった…!バクラはリング君が好きすぎてなかなか素直になれないんだね…!」

バクラ「……………はい?」

宿主「そうか…!そうなんだ…!ホントは好きで好きでたまらないんだ…!」

バクラ「おま、待て。待て待て待て待て;」

盗賊「なるほどなァ、だから3000年もリングの中にいたのか」

宿主「離れたく…無かったんだね…!バクラ…!<泣き真似>」

バクラ「…………お前ら本気でブチ殺すぞ」

宿主「よし!バクラ!リング君が人気者になれるように僕たちが頑張ろうよ!」

バクラ「…………は?」

盗賊「打倒パズルだな!」

宿主「そうと決まれば、作戦会議をしようよ!」

バクラ「え、ちょ、ま――――





〜作戦会議(強制)〜


宿主「はい、それでは!今から『打倒パズル!リングと僕たちの絆、頑張るリングへ精一杯の愛を…』会議を始めます!」

盗賊王「おぉ〜!<拍手>」

バクラ「(会議名長っ;)」

盗賊王「よし!意見があるやつは手を挙げろ!」

宿主「はい!はーい!<挙手>」」

盗賊王「よし、リョウ!」

宿主「はい!発言します!僕はね、リング君がパズルに勝つにはプリティーな部分を推していかないとダメだと思うんだ!」

盗賊王「ぷりてー?」

バクラ「『てー』じゃねェ、『ティー』だ。プリティー」

盗賊王「うるせぇ!わかってんだよ!ぷりてーぷりてー!」

バクラ「(直ってねぇし)」

宿主「ターゲットはやっぱり女性だと思う!今は女性限定とか流行りだしね!」

盗賊王「なるほどな!さすがリョウ!」

宿主「女の人は可愛いのが好きだと思うんだ!だから、リングにも可愛い印象を持ってもらわなきゃ!」

バクラ「なんだよ、リボンでもつけんのか?オレ様はソッコーで反対するぜ」

宿主「リボンとかありきたりすぎるよー。じゃなくて、リング君だけじゃなくて、僕たちとの絆も表していきたいんだ!」

盗賊王「ほう!」

バクラ「……………(嫌な予感…)」

宿主「バクラ!リングの能力使うときに何て言うの?ちょっとやってみて!」

バクラ「は?え?パ、パラサイト…マインド…?」

宿主「だめ!実際に使うときみたいに言って!」

バクラ「…………………ぱ…………………パラサイト・マインド…!!!!;」

宿主「……………まぁ、実際に使った時のアニメのシーンは用意してあるんだけどね<ビデオ再生>」

バクラ「(映像あるならやらせんなよ…!)」






アニメの中でパラサイト・マインド中のバクラ『…パラサイト・マインド…!!』



宿主「………………」

バクラ「……………」

盗賊王「……………」




宿主「………どう思った?」

バクラ「え?いや、どうって…(今のに感想が必要か?)」

盗賊王「ん〜………なんつーか…悪役みてぇ」

バクラ「いや、実際悪役なんだよ、オレ様は」

宿主「バクラはどう?」

バクラ「あぁ?………………オレ様…………やっぱカッコイイなとか―――――」

宿主「今はそういうナルシストを求めてないよ」

バクラ「じゃあなんだよ!宿主はどうなんだよっ!」






宿主「…………僕は………決め台詞とポーズに問題があると思う」






バクラ&盗賊王「…………はい?」




宿主「だってほら!もう一回見るよ!?<巻き戻し>」





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アニメの中でパラサイト・マインド中のバクラ『…パラサイト・マインド…!!』







宿主「ほら!可愛くない!プリティーじゃない!」

バクラ「今のに可愛さなんて必要ねぇだろ!」

盗賊王「……………ぷりてー…ま、待て!まさかぷりてーって可愛いって意味なのか!?」

バクラ「今頃気づいたのかオメェ…!;っつーか、『てー』じゃねェ、『ティー』だ!」

盗賊王「う、うるせぇ!わかってるっつってんだろ!ぷりてーだ!」

バクラ「(直ってねぇ;)オイ宿主!まさかテメェ、パラサイト・マインドに可愛い要素を入れるつもりか!?;」

宿主「可愛いは必要だよ!何事も!可愛い決め台詞にすることを提案します!」

バクラ「ざけんな!反対だ!」

盗賊王「すげー!なんかよくわかんねぇがリングが人気になるんだな!」

バクラ「盗賊!オメェも反対しろ!絶対とんでもねぇことになる!;」

盗賊王「…そうなのか?」

宿主「盗賊さん…<瞳うるうる>」
バクラ「………………」

盗賊王「………………」

宿主「………………<瞳うるうる>」








盗賊王「よし!頑張れリョウ!」

宿主「やったー♪」

バクラ「テメェェェェェ…!!;」



宿主「それじゃ、僕が考えた決め台詞を真似してね?どーせ能力使うのはバクラが最多なんだから」

バクラ「(なんでこんなことに…;)」

宿主「よ〜し、いくよ…!」

バクラ「(誰かオレ様を解放してくれ…;)」

盗賊王「(ワクワク♪)」








宿主「<一回転して>ばっくりんぐ♪」










バクラ「…………………ウソだァァァァァァァァァァ!!!!!!;」

盗賊王「おぉ!なるほど!それがぷりてーか!」

宿主「可愛いでしょ!『ばっくりんぐ♪』僕たちとリングの絆を表してみたんだ!」

盗賊王「さすがだな!リョウ!」

バクラ「ふざけんな!それをオレ様にやれってか!冗談じゃねぇ!!よせ!やめろ!頼むからやめろ!;」

宿主「え〜、せっかく可愛いの考えたのにぃ」

盗賊王「そうだぞ!せっかくリョウが考えたんだからやりやがれ!」

宿主「ほら!チャリチャリ言ってリング君も喜んでる!」

バクラ「宿主がリングを振ってるだけじゃねぇか!喜んでねぇよ!」

盗賊王「でも、バクラがリョウみたいにぷりてーにできるか?練習が必要だな」

宿主「あ!そうだね!バクラ練習しなきゃ!」

バクラ「いいいいいい嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だァァァァ…!!;」

宿主「一回転して、首をかしげて片足上げて、人差し指をほっぺにあてて…ばっくりんぐ♪」

盗賊王「ヒャハハ♪ぷりてーぷりてー!」

バクラ「頼む…頼むからやめて…orz」

宿主「あ!もうこんな時間!そろそろ寝なきゃ明日遅刻しちゃうや!」

盗賊王「おぉ、じゃあオレ様も寝る」

バクラ「は!?いきなり会議終了か!?じゃあ否決だな!?」

宿主「何言ってんの〜?2:1で可決だよ」

バクラ「冗談じゃねぇ!」

宿主「もう…では、多数決で決めます!『ばっくりんぐ♪』に賛成の人!」

盗賊王「はい!<挙手>」

宿主「は〜い!<挙手>」

バクラ「………………」

宿主「『ばっくりんぐ♪』に反対の人!」

バクラ「はい!はいはいはいはいはい!<必死>」

宿主「………………」

盗賊王「……………」

バクラ「…………;」

宿主「賛成2、反対1で『ばっくりんぐ♪』は可決です!」

盗賊王「おぉ〜!<拍手>」

バクラ「嫌だァァァァ…!!;」

宿主「じゃ、バクラは練習頑張ってね!おやすみぃ〜<リビングを出る>」

バクラ「え、ちょ…!;」

盗賊王「頑張れよ〜!ヒャハハハハ!<リビングを出る>」

バクラ「ま、待て!ふざけんなァァァァ…!;」



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