〜獏良家、廊下、宿主の部屋の前〜
バクラ「………………………(なんだ……これは……)」
<宿主の部屋のドアにはびっしりと悪霊退散などの御札が貼られている>
バクラ「(ついにおかしくなっちまったか?宿主のやつ………)………………おい」
宿主『……………』
バクラ「宿主。いんだろーが。返事しやがれ」
宿主『……………』
バクラ「入るぜ?<ドアノブに手をかける>」
宿主『開けないで!!』
バクラ「っ!?!?」
宿主『絶対開けちゃダメ!!』
バクラ「な、どうした!?」
宿主『開けちゃダメだからね!!』
バクラ「だからどうしたって聞いてんだよ!!」
宿主『……………女の人が……』
バクラ「……女ぁ??」
宿主『女の人の霊が僕を追っかけてくるんだっ!!赤い着物着た女の人が!!』
バクラ「…………」
宿主『…………』
バクラ「………おめぇそりゃただの零のやりすぎ……」
宿主『そんなことないもん!!見たもん!!追っかけて来たもん!!』
バクラ「…………もんってお前……」
宿主『だから開けないで!!』
バクラ「へぇへぇ。昼飯はどーすんだ?名前が作っといてくれてるぜ」
宿主『ドアの前に置いといて。隙をみて取るから』
バクラ「……しょーがねぇな…」
〜少しして〜
バクラ「………宿主。昼飯、ここに置いとくぜ。」
宿主『うん』
〜夜〜
バクラ「宿主、夕飯………」
宿主『そこに置いといて』
バクラ「…………」
〜翌朝〜
名前「バクラ、これ、了くんの」
バクラ「おぉ。わりぃな」
〜宿主の部屋の前〜
バクラ「………宿主」
宿主『……………』
バクラ「……朝飯、ここに置いとくぜ」
宿主『……………』
〜昼〜
バクラ「………宿主」
宿主『あ、そこ置いといて〜』
バクラ「………………………いい加減出てこいよ」
宿主『は?』
バクラ「こっそり夜中に風呂入ってんだろ」
宿主『…………』
バクラ「女の霊がいるのに夜中に風呂入んのって変じゃねぇ?」
宿主『……………ちっ………』
バクラ「てめぇ今舌打ちしやがったな!!やっぱり嘘じゃねーか!!」
宿主『うっさいな!!僕はこの大学二年の夏は大切な計画があるの!!』
バクラ「は!?」
宿主『立派なニートになるための訓練なの!!』
バクラ「……バカかてめぇは!!」
宿主『協力してよ!!』
バクラ「ふざけんな!!誰が協力するかよ!!<ドアには鍵がかかってるので、ドアノブをガチャガチャする>」
宿主『やめてよ!!ドア壊れちゃうからっ!!』
バクラ「てめっ…出てきやがれ!!開けろ!!」
宿主『やだっ!!僕はこの夏休みはニートごっこするんだもん!!ゲームしてゲームしてネットしてニコニコ見てニコニコ見てゲームして寝て食べて………』
バクラ「リアルニートじゃねぇか!!」
宿主『当たり前じゃない!!訓練だもん』
バクラ「当たり前とか言うな!!腹立つ!!」
宿主『僕絶対素質あるもん!!』
バクラ「嬉しくねぇ素質だな!!いい加減ドアぶち破るぞ!!」
宿主『やだっ!!バクラどっか行って!!』
バクラ「てめっ――」
〜玄関〜
名前「ただいまぁ〜。了く〜ん!!シュークリーム買ってきたよ〜!!みんなで食べよ〜!!」
〜宿主の部屋〜
宿主「……シュークリーム……?シュークリーム!?」
バクラ「宿主、名前が帰ってきたからいい加減に………」
宿主「<いきなりドアを開けて部屋を飛び出す>食べる〜!!シュークリーム〜!!」
バクラ「ごふっ……!!<いきなり出てきた宿主のタックルをくらう>」
宿主「<素早くダイニングに向かう>」
バクラ「ふざけ……な…………<うずくまる>」
僕の大学二年夏休み
(ニートって、免許的なものがあると堂々とニートできると思うんだけど)
(んなもんはねェよ!)
――――――――
宿主は大学生
史学科だったら萌える笑
大学2年って一番平和な気がします