伊呂波歌17 | ナノ  
(:伊呂波歌で47題:17:

い:いつまでも一緒に居ようや
ろ:論破して発破してすっぱ抜き
は:背徳感に溺れよ
に:錦を飾りて弓を射り
ほ:望外の幸せを貴方より
へ:平坦な道を坂道のように
と:とにかくあなたを憎んでいます

(望外(ぼうがい)/望んだ以上の事)






ち:契りを結んだのは鬼の子でした
り:リンとなる鈴に激励
ぬ:濡れ羽色のトキメキ
る:留守番してるのは苦痛でしかないから
を:音楽は人を変えた

(濡れ羽色/水に濡れた烏の羽のような、しっとりとした黒色)






わ:若鮎を食われよ
か:快感とはほど遠く
よ:汚れたのが嬉しくて
た:大切な他人の貴方へ
れ:冷雨に心がやられそう
そ:そして私は旅に出る






つ:つばらつばらと恋をした
ね:熱心な策士の話
な:なんでこんなにもツラいのだろう
ら:来世で、また
む:胸の奥が痛い

(つばらつばら/万葉集の言葉で、『しみじみと』という意味)






う:鬱血の跡が消えない
ゐ:一番最初の好きなヒト
の:喉元過ぎたら熱くはないが
お:愚かな教えに頭を下げて
く:苦し紛れの言い訳と
や:やめられない趣味と被害者
ま:毎夜の事さえ忘れてしまう






け:炯然たる君の光よ
ふ:不思議な背中
こ:これは一体誰の所為?
え:選ばれし踏まえどころ
て:定点的に見ていたい

(炯然(けいぜん)/光輝く様子)
(踏まえどころ/拠り所。便りになる場所)






あ:愛しておりますとも
さ:避けられているという自覚
き:規律は脆くも崩れ去りて
ゆ:勇猛果敢なお年頃
め:目と目があったら結ばれる
み:道のりは激しく遠い
し:知れば儚き恋の花

(勇猛果敢(ゆうもうかかん)/勇ましく、何事にも立ち向かっていく様)






ゑ:永遠的 明鏡止水
ひ:悲恋とはいかずとも
も:漏れた嗚咽と君の指先
せ:善悪の基準を引っくり返す
す:雪げぬ黒い罪

(明鏡止水(めいきょうしすい)/何の邪念もなく、静かに落ち着いている心の状態)
(雪ぐ(すすぐ)/身に受けた屈辱を除き去る事。『そそぐ』とも読む)



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