伊呂波歌15 | ナノ
(:伊呂波歌で47題:15:
い:いつまで経っても子供のままで
ろ:労働と休息の間(はざま)
は:始まらない恋物語
に:妊娠してないのよ、本当は
ほ:惚れっぽい白猫の噂
へ:返事は聞かないで
と:とうとう二人きりになりました
ち:ちりりと鳴るのは風鈴草
り:利益のない会話はしない主義ですの
ぬ:塗り固めた嘘の色
る:涙痕に思いを馳せて
を:恩恵は知らぬ間に
(風鈴草(ふうりんそう)/初夏に紫色やピンク色の花を咲かせる、キキョウ科の花。花言葉は『感謝』『誠実』『節操』)
(涙痕(るいこん)/涙が流れた痕)
わ:私の名前を呼んでよ
か:偕老同穴の契りを結び
よ:揚々として告白を
た:谷底に花
れ:零落しても気高くて
そ:そんなにしてまで生きないで
(偕老同穴(かいろうどうけつ)/夫婦が共に老いるまで、仲むつまじく連れ添う事)
(揚々(ようよう)/得意げな様子)
(零落(れいらく)/社会的地位や財産を失ってみじめな状態になる事。落ちぶれる事)
つ:椿の花と首切り乙女
ね:猫の手も借りられないの
な:泣いてもいいのかしら
ら:来春までに死んでおきたい
む:胸が塞がる思い出の話
(胸が塞がる/悲しみや心配で暗い気持ちになる事。憂鬱な気持ちになる事)
う:売れない恋人の夢
ゐ:いつになったらこの世に生まれるの
の:野ばらに憂鬱を
お:多めに言葉を紡いでみたり
く:くぐもった声で泣いた
や:柔らかく微笑んで
ま:また貴方に殺される
け:結果的には有神論
ふ:不通の山道案内人
こ:心の底から「死んでしまえ」
え:永遠に、永遠を愛する
て:敵対心なんてかなぐり捨てて
(有神論/神の存在を認める、居るという意識表現)
あ:愛は見えないからこそ美しく
さ:避けて通れぬ宵の道
き:昨日はごめんなさい
ゆ:夢物語を引き裂いた
め:迷信を鵜呑みにした女神
み:みんなバカなのよ
し:色彩は艶やかに
ゑ:描いていたのは幸せでした、が
ひ:美人薄命革命
も:求められたら寄り添いませう
せ:生前からお世話になっておりました
す:少しは後悔してくれた?
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