伊呂波歌14 | ナノ
(:伊呂波歌で47題:14:
い:一度は死んでみやせんか?
ろ:朗々として華
は:般若の涙と心変わり
に:人間とはなんぞや
ほ:本日は曇天なり
へ:減らず口を叩くだけで
と:とんと仕事は来やしない
(なんぞや/なんであるか。なにものか)
(曇天(どんてん)/曇った空の意)
ち:珍妙な娘の話
り:凛と咲いた百合の如く
ぬ:脱ぎ捨てた肌襦袢
る:流浪の猫のかぎ尻尾
を:鬼の居ぬ間に恋をして
(肌襦袢(はだじゅばん)/和装の際の肌着。洋装に例えると、下着に当たる)
(かぎ尻尾/幸運を引っ掻けてくると言われている、先の折れた猫の尻尾)
わ:若い衆には分かるまい
か:関係者ぶった意見をひとつ
よ:夜の画策
た:淡々と愛を綴る
れ:連帯責任の甘い罠
そ:それでも私は地獄を想う
つ:罪の意識は闇に消え
ね:寝言重要参考人
な:成り上がりの君
ら:来年も貴方と
む:無一文の逢瀬
(逢瀬(おうせ)/恋愛関係にある人同士が会う機会。デート)
う:美しいとは言えないけれど
ゐ:一文惜しみの指先に
の:軒下の人
お:多くを語らずこれを察す
く:唇に赤い花
や:病み上がりの恋愛事情
ま:また君に会わなくちゃ
(一文惜しみ(いちもんおしみ)/僅かな金銭を出し惜しみする事。また、その人。けち)
け:獣道を歩む薔薇
ふ:振り向けば幸せが
こ:ここまできたのに
え:永遠の内緒話
て:溺愛箱入り娘
あ:愛を綴る
さ:叫び声は海に溶けた
き:昨日今日の話でないぞ
ゆ:揺り動かされた心の奥
め:名妓に溺れる
み:三日月と盃(さかずき)
し:衝撃的な寝言とは
(名妓(めいぎ)/容姿や歌、舞などにすぐれた芸者。名高い芸妓。)
ゑ:得られたのは不名誉だけ
ひ:否定は受け取らないよ
も:桃色のその空気
せ:成功は失態の裏
す:ススキを背にして
(ススキ/秋の七草のひとつ。花言葉は、活力、精力、心が通じる、隠退)
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