伊呂波歌11 | ナノ  
(:伊呂波歌で47題:11:

い:逝くに逝けない英雄と
ろ:ろくでもないねと呟いて
は:般若の独り言
に:虹色の日々
ほ:本当ならば夢なのに
へ:辟易していた野良ウサギ
と:トンボの勝鬨

(辟易(へきえき)/うんざりする事。また、相手の勢いに押されて尻込みする事)
(※トンボは前に向かってしか飛べないので、縁起の良い物として扱われている)
(勝鬨(かちどき)/戦や試合で勝った時にあげる、鬨(とき)の声。大将が「えいえい」と叫び、部下一同が「おう」と答える物を鬨の声という)






ち:痴女ではないが恥はない
り:理解出来ない空想論
ぬ:ぬか喜びと苛立ち
る:留守番猫の名前はね
を:追い風は今だけ






わ:私を誰にもあげないで
か:価値観の違いは埋められず
よ:喜んでくれるなら死んでも良い
た:黙れば殺してあげるのに
れ:連日連夜の店通い
そ:その唇を啄んで






つ:つまらぬ言葉は飲み込んだ
ね:姉様の嘘つき
な:泣き顔収集家
ら:乱暴しないと君に触れ
む:難しい言葉は並べて吐いた






う:浮き足立って、席立って
ゐ:一番早くに会いたくて
の:残り香と悲しみ
お:幼子の花嫁
く:口を吸っては愛吐いて
や:やましい気持ちしかないですが
ま:まだまだ処女でいたいのよ

(口吸い/キスの意)






け:現代文学の端くれ
ふ:文(ふみ)をしたためたのは春でした
こ:こんなの嘘だと言って!
え:笑顔で手を振り恋をする
て:天然ボケなら回れ右






あ:愛してるよと嘯いた
さ:最初で最後の愛でした
き:キラキラと花
ゆ:雪見散歩で一目惚れ
め:目の前で恋は弾け飛んだ
み:見付からないのは隠しているから
し:時代遅れの恋愛感情

(嘯く(うそぶく)/平然として言う事。また、嘘をつく事)






ゑ:ええい、早く告白しろよ!
ひ:独り占めしたいとか
も:もっともっとと声がする
せ:積極的な被虐趣味
す:素敵な殺しあい

(被虐趣味/マゾヒスト)



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