伊呂波歌9 | ナノ  
(:伊呂波歌で47題:9:

い:いつも通りと甘く見て
ろ:労働は滞りなく
は:餞の言葉が空を舞い
に:憎いと呟いた神様の子
ほ:本当の姿を見せてよ!
へ:返答次第で命を落とす
と:とにかく私は平凡で

(餞(はなむけ)/ 旅立ちや門出の際、激励や祝いの気持ちを込めて送る金品や言葉 )






ち:血塗られた過去の影
り:凛として華々しく
ぬ:抜け出せたら幸せなのに
る:涙腺は鋼のように
を:驚いた貴方にトドメを






わ:若草色の初恋よ
か:感涙を飲み込んで
よ:余計な言葉に嫉妬して
た:滝に打たれて心を正し
れ:冷酷な指先
そ:騒々しい創造神






つ:繋がりかけたココロ
ね:眠気覚ましに口吸いを
な:ならば共に死のうぞ
ら:雷雨に紛れて肩を抱く
む:胸を這う手を払いのけ






う:ウサギより寂しいの
ゐ:今まで以上に恋しくて
の:飲み込んだのは怨み言
お:女の子扱いしてよ!
く:悔いもない死に際
や:山のような贈り物に涙
ま:負けぬ気持ちにココロを込めて






け:警告のまにまに身構えて
ふ:不器用な舌先で
こ:このままだと駄目になる
え:永遠の迷子
て:的確な一撃と血の約束






あ:悪名高き聖人は
さ:サミシイなんて聞こえない
き:傷を舐めあい愛しあい
ゆ:幽霊より優麗な
め:恵まれた子牛のしっぽ
み:認められたくて泣いた夜
し:心臓の終わらない踊り






ゑ:演者は舞台を降りられぬ
ひ:酷いのは誰?
も:問答無用の滅多刺し
せ:急くのは命のやり取りで
す:鈴の音は柔らかく響く



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