「…よし、これでなんとか…」

私がこちらにトリップして何日か経ちました。私物の6割を占めている薄い本を隠して、見た目だけは女子っぽい部屋完成。やれやれ。

一息吐いて、私はノートパソコンを開ける。やっと触れました。私の生き甲斐に。

「えーっと、twitter…twi…あれっ!?」

…な、なんということでしょう…ここ最近呟いてなかったからか、それともトリップしたせいか(恐らく後者)フォローもフォロワーも0になってます。う、うわああああああ!せっかく皆と仲良くなれたのに!!そして2次元行けたことを自慢してやろうと思ったのに!!

「…………」

すっかり意気消沈した私はおもむろに携帯を取り出すと一樹くんに電話を掛け、ワンギリしました。よし、ちょっと気が紛れた。

「仕方ない…誰かしらフォローしますか…」

マウスを握りしめてホーム画面をクリック。

「…………」

反応なし。
クリック。

「…………」

反応なし。
クリック。

「…………」

反応なし。

「だあらっしゃああああああ!!!」

ええいやってられっか!もういいわ!あっお気に入りのところからいけばいいんだ!

「…………」

真っ白でした。

「きゃあああああああ!!!」

「どうした常葉ー!?」

「ぎゃあああああああ!!?」











ワンギリで何かあったのかと心配して来てくれた一樹くんに殴る蹴るなど暴行を与えてしまった私は一樹くんのビンタで目が覚めました。ハッ、私は何を…。

「一体どうしたんだよ」

「いえ…私の生きる目的を少々失っていただけです…」

「大事じゃねーか」

「もう…もう放っておいてください!私なんか…私なんか…」

「バカヤロー!親からもらった命は大切にしろ!」

「うわああああああ祈ってやる!!祈ってやるううううう!!パソコンが直りますようにー!!」

「なにしてんの…」

「あ、誉くん」「よう、誉」

カオス空間にようこそ。







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