イザシズ/R指定
どろどろに溶けてなくなってしまえば、何も思わないのにな。
つーっと臨也が人の腹を舐める。妙にくすぐったくて身をよじると臨也は萎えるよ、それ。とくすくす笑いながら、ぐちと下半身を指で弄る。こんな関係になったのはいつからだったかわからない。だが、抵抗しようとすれば抵抗出来る筈なのにしないのは多分よくわからない俺の中の誰かの他意に過ぎない。今日はあみだくじだっけか…なんかで決めた…気がする…。もう、忘れていく。忘却なんだ、こいつとのセックスは。俺が臨也に突っ込もうが突っ込まれようが変わらない。こいつとの交わりを忘れる為に行う儀式のようなものだ。
「シズちゃん、足もうちょっと広げてよ。」
「……やりたきゃてめえでしろよ。」
「しょうがないなぁ…。」
ぐい、と開く。それが合図かのように全てがフラッシュバックする。それが嫌で俺は忘却の為にこいつが早く欲しくなる。腕を伸ばして、臨也に抱きつけば、シズちゃんはワガママだなぁ、と明らかに知りすぎている含み笑いをして、ぐちぐち弄っていた指を抜いて挿入していく。
小さな喘ぎが漏れることを随分、臨也は気に入ってるようで満足げに腰を揺らす。
「ん…っあ…、」
「シズちゃん、今、声出したね。…ふふっ、かーわい。」
撫でた手をしばらく横目で見て、上にいる臨也を見やる。ニヤリと笑った表情に忘却が成功した、と嬉しく笑った。
(フラッシュバックする忘却)
2010,05,15
えろくないR指定
ってこんな感じなのだろうか…。
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