くじ引きCP第三段/遊馬崎×門田



門田さんの学生時代の写真を入手した。入手元は臨也さんで英世が3枚程の本人曰わく安価な値段だという。そうして渡された写真は俺にとっては英世が3枚では収まらないくらいの衝撃的写真だった。


「門田さん…。」

「ん…?なんだ遊馬崎。」


これ、と目の前に先ほど渡された写真のコピーを晒す。本に向けていた視線を俺の手元に向けると門田さんは珍しく大げさに驚いて、写真のコピーをふんだくろうとしたけど、俺だって簡単に渡せる筈もなく、ひょいと手を移動させた。


「なんで…!それをお前が持ってる!」

「臨也さんから貰ったんスよ…にしても、この門田さん、ずいぶん可愛らしいスね。」


ちらりと見やれば、寝てる最中にネコミミを付けられた門田さんが鎮座してる写真がある。大方、臨也さんか岸谷さんにでもやられたに違いない。狩沢さんにだけは見せないように気をつけよう。じゃなきゃ、またネタにされかねない。それで本当にバレるのが怖いだけでもあるけれど。


「遊馬崎…、悪いことは言わない。それを寄越せ。」

「嫌っス。」


そう言って、写真のコピーを半分に折り曲げポケットに仕舞うと門田さんになるべく真面目な顔をして向きなおる。言いたいことは俺にとっちゃ真面目なんだけど、門田さんには真面目じゃないんだろうな、と小さく頭の隅で考えながら。


「俺は門田さんの恋人なんだから、リアルネコミミな門田さんを…京平を所望するっス!」

「馬鹿言うな!冗談も…、」

「冗談じゃないっス。これはガチなお願いです。狩沢さんには絶対言わないし、ここは俺の家なんスよ?逃げるなんて止めて欲しいっスね。」


今度は目に力を入れてお願いする、と何かに驚いた門田さんが30秒で終わらせろ、と小さく呟いたのが聞こえた。よっしゃあ!と俺の声が響いたのは言うまでもないっスね。



(スウィートマイキャット!)




日記ログ
2010,05,15







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