くじCP第七段/帝人×千景(超捏造学パロ)

(自転車に乗る、)




「つーか、なんでいつまでもパソコンクラブなんかの部長やってんだよー。」

「一応、頼まれましたし、何よりパソコンクラブに僕は不満がありませんから。まぁ、千景先輩には合わないでしょうけど。」


ぎしぎしと回転椅子を回しながら暇だとばかりにこちらに構う。千景先輩は同じ学校の先輩であり、今年中学を卒業する。特に進路に問題が有るわけでも無く、地元の高校に通うのだという。僕は頼まれた新入生勧誘のホームページを作っている。あと数分もすれば完成出来るだろうにそれくらい待って欲しい。


「つーか、詳しいことわかんねえ。」

「千景先輩らしいですね。ほら、終わりましたよ。どこ行きたいんですか?」


さっすが話がわかる!とばかりにまた殴り合いの喧嘩に巻き込まれるのかなと思い、一瞬面倒だな、なんて頭にかすったが、予想とは違ったその言葉にパチリとまばたきした。


「どこでも!チャリ乗ってどっか行こうぜ!」

「千景先輩がそう言うならいいですけど、僕チャリじゃないですよ?」


じゃあ、後ろ乗れよ!なんて言うものだから流石にそれは一応恋人としてなんとなく不服だけど、僕に千景先輩を後ろに乗せて長い間漕げる体力が無いことも事実だ。


「まー、ここは先輩の面目躍如ってことで。」

「じゃあ、僕、立って乗りますから。あと、」


学生服の袖を引っ張り、引き寄せて小さくキスをする。触れるだけじゃ、離してやれなくてそのまま唇をなぞるようにキスすれば千景先輩は少し赤くなって、相変わらず生意気だ、と笑った。


「これは二人乗りをさせて貰う代金と言うことで。」


手で隠すのはすごく反則だと思った。本当に可愛くて仕方がない。



(運賃はキスでお支払いします)



日記ログ

2010,05,15








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