ついったのろっちーを書こうみたいな診断メーカーで確か上半身裸でギターを弾くろっちーと青葉だったはず…。とんでもないパラレルです。大事なことなのでもう一度、とんでもないパラレルです。












じりじり暑い日差しが窓から刺さる。この部屋いくらなんでも暑すぎる。ムシムシムシムシムシムシ。なんでこんなに暑いんだ、それになんでクーラーとか付いてないんだ。せめて扇風機ぐらい合ったっていい。


「千景さん…、貴方の部屋いくらなんでも暑すぎます。」

「あー、うん。俺もそう思う。」


暑そうにしてだるいとばかりにテーブルにもたれかかっている。ペタペタとテーブルを触るもあまり暑さが紛れないのか唸り始めている。が、ふとテーブルから顔を上げたと思ったら練習をする気になったのかギターを手に取って、音を調整し始める。それに伴うように僕もギターの調整をする。窓とか全開なのに風が吹かなく、日光が当たるだけだ。


「お前んちのが良かったか…。」

「残念ですが、親がいるのでなかなか練習出来ないですね。」


そっか、と一言呟いた後にぎゅいんと音を鳴らす。1曲最初から弾くようで、1度目を閉じていた。それが始まると僕はただ千景さんに合わせるように後から音を鳴らす。指使いとかをチラリと見ると流れるように動いていた。それで楽しそうに弾いている。千景さんはただ、本当に、弾くことを純粋に好きだと思っているんだろう。汗で濡れ始めた指でも音なんて外さない。そういう人だ。弾き終わった千景さんにタオルを投げつければうまくキャッチされた。それで顔と首だけを拭いたかと思えば、いきなりシャツを脱いだ。


「あっつくて無理。」

「窓全開なんですけど。」


別にそこまで変な訳じゃないだろ、と笑いながら答え、そのまま弾き始める。しばらく弾いていたけれど、なんだか汗でシャツが肌につく感覚が煩わしい。ちらりと千景さんを見れば、脱げば?と視線を送ってくる。ため息をつきながらも背に腹は変えられない、絞ったら水滴が落ちてきそうなくらいのシャツを片手で掴んで纏めると千景さんが面白そうに見てくる。


「洗濯機貸してくれると嬉しいんですが。」

「後でな。」


その辺に置いておけよ、と言われたから本当にその辺にほっておいた。再び合わせ始めたギターの旋律になんとなく耳をすませると綺麗な音が流れていると思った。今のこれはかなりいい線をいった音だ。今の感じが本番で出来たらいいのにと弾きながら片隅で考えた。まぁ、歌声はまだいいとは言えないけれど。



続かない!
無茶ぶりにも程があった。いつか頑張ろうと思う。







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