Forget me not(3)
無償に切なくなって、
空を見上げた。
ああこんなにも青かったっけ。
青い空を見上げていたら、
目尻から耳を伝って溢れるような雨が降ってきた。
いつか聞いた高杉の
『愛してる』
が、どこからか吹く風にのせられて聞こえたような錯覚を覚えて、
それはいっそう雨を降らせる。
あまりにも一瞬で、
夢を見た直後の感覚。
『忘れるなよ』
忘れないとも。
忘れられていた、はず、なのに。
今日ここでまた会ってしまっては、もう忘れられない。
だからな、
俺のことも忘れるな。
ずっと忘れないでいて、
END
銀魂のエンディングも歌っていらした歌い手さん、
ピコさんの名曲の一つを聞いて
知らない方はよかったら勿忘草で検索してください
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