刺し違い(3)
さぁ、
祭りを始めよう。
全てを終わらす祭りを。
「よォ銀時」
「長かった俺とお前の因縁──
これで終いとしようや──……」
「高杉…てめぇ……!!」
いい目だ。
俺を睨み付けてくる、紅く鋭い眼光。
「終わらせてやるよ…お前がずっと見続けてきた…長い悪夢もな…」
終わらせてくれ。
俺の長い悪夢。
俺の命の灯火を。
「「うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお」」
俺の刃は、お前を。
お前の刃は、俺を。
再び貫いた。
「なぁに、銀時……てめぇは死にゃしねーよ……安心、…しろ……急所は、はず……して…やっ…た…」
「何?……俺の方は…ってか…?」
「クククッ……てめぇ、で…やっと…い、…て……」
ああ、そろそろだな。
「…、俺は、……………終わりだ……。」
お前はお前の世界を護るために。
俺という悪役を殺したんだ。
それに間違いはなかったんだろう?
「馬鹿言うんじゃねぇよ高杉!!てめぇが、こんなんで死ぬタマかっ……」
だってのに泣いてやがらぁ。
でもよく見えねぇ、くそ。
「フン、……ずっと…前から、決めてたんだよ……」
俺は世界を壊す。
その俺の破壊衝動、壊すのは。
世界でたった一人、
てめぇだけだとさ──
俺もお前も、決めていたんだ。
望んだんだ。
ならいいじゃねぇか。
*
ああ、どうしよう
高杉の血が止まらねぇ
何でお前は本気でかかってこなかったんだよ
俺は、お前をもう二度と刺したくなかった
お前の破壊衝動とやらが止まらないなら、
お前を壊すんじゃなくて
護ってやりたかったよ
なのに、
「もう、すべ…て…終わりだ…………、…ぎ…ん……。」
「俺を壊してくれて、」
「お前を護れなくて、」
ありがとう
ごめんなさい
END
収集がつかない……!!
アニ銀150話が大好きです。
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