委員会見学《後編》




学園長先生に庵に集まるように言われ各委員会委員長、委員長代理プラス私と委員会顧問の先生方が庵に集まっていた


「えーそれでは頼原の委員会を決めるために委員会見学を行う!!」

「学園長先生!」

「なんじゃ?」

「尾浜勘右衛門の時のように文化祭を開くのでしょうか?」

「いや、そこまで大事にせん!」


学園長先生の言葉で先生方があからさまにホッとした顔をしていた
私がいない間にそんな楽しそうなことがあったのか…少しだけ羨ましいな
そんな下らないことを考えてる間に話が進んでいく

「ではどのようにして委員会を決めるのですか?」

「先生!香月は体育委員会で良いと私は思います!」

「七松先輩は黙っててください!香月は火薬委員会に入るんです!」

「先輩に口答えするとはいい度胸だな久々知」

「香月に関しては引けませんから」

『私を挟んで喧嘩しないでくれないか?』


だからこいつらの間に座るのは嫌だったんだが、どちらも私の隣に座ると言って聞かないから仕方なく間に座ったらこれだ
ああ…長次の横に座りたい…あいつは静かで落ち着く
現実逃避をし始めていたら結局くじ引きで順番を決め色々な委員会に見学に行くということで落ち着いたみたいだ(小平太と兵助はまだ言い争いをしていたが)
全委員会って九つも回らなければならないのか
帰ってきて早々に学園長先生の面倒な思い付きに巻き込まれることになってしまったと思わずため息をついてしまった


「でわ、あみだくじを作ったので各委員会代表者はくじを引いてくれ」


先生にそう言われ各委員会代表者がくじを引きにいく
この少しの間でみなに潰されボロボロになった伊作はさすが不運委員会委員長だなと染々思った
…伊作には悪いが保健委員会だけは入りたくないな

各くじの結果

一日目、会計委員会
二日目、保健委員会
三日目、火薬委員会
四日目、作法委員会
五日目、生物委員会
六日目、体育委員会
七日目、学級委員長委員会
八日目、図書委員会
九日目、用具委員会

となった。なお委員会見学中は一日通してやるので授業は免除されるらしい(土井先生が胃を押さえてうずくまられてた)
と言うより六年生がいる委員会と学級委員長委員会は回らなくても良いんじゃないか?と思ったが小平太あたりがうるさそうなので余計なことは言わないでおくことにした
少し面倒だがまだ新一年生との交流も無いので良い機会だと前向きに考えることにした


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