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Sクラス
何だか濃厚な入学式が終わり自分のクラスに入ってこれからの説明を受けるらしい
クラスにつき席順はとりあえず自由らしいので自分は背が高いので後ろの角に座り寝る体制に入る
自己紹介とかするらしいけど面倒臭いなぁ…
そんなことを考えていたらいつの間にか夢の中に入っていった
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「……ぉい!おい!」
誰かに揺すぶられながら呼ばれてる声がして目を冷ます
『ん〜?』
「起きろって!お前だけだぞ!自己紹介してねぇの!日向先生めっちゃ睨んでるぞ!」
『あー………』
「柳沢!柳沢六花!さっさと自己紹介しろ!ってか入学早々寝てんじゃねぇ!」
なんか前にいる先生?が怒ってるので仕方なしに立ち上がり自己紹介をすることに(横からデケェ…とか聞こえたけど無視)
『えーっと、名前は柳沢六花、年は15歳で〜す。あと作曲家コース、よろしく』
「それだけか!?得意楽器も言え!」
『えぇ…煩いしぃ、得意楽器はピアノ、まぁ何でも弾けるけど…ああ、これもよく聞かれるから言っとくけど身長は185センチ。女にしてはでかいみたいだねぇ。そんなとこで良いですか?』
隣の子が185…とかまたブツブツ言ってるし変な子もう良いだろうと思って座ろうとしたらまた先生に止められる
「確かに女子で185はでかいな。よし、お前で最後だから何か特技をやって終わりだ」
『えぇー面倒いから嫌』
「おまっ!?日向先生に向かってなんて口の聞き方してるんだ!」
『もー、さっきからうるさいし』
「お前が寝てるのがわりぃんじゃねーか!」
また隣の子からなんやかんや言われてテンションが下がる(元々上がってないが)
前を向くと私の言葉に先生が米神をピクピクいわせてるのが見えたので溜め息をつきながら懐をまさぐる
『……特技ってなんでもいい?』
「ああ、お前はピアノが得意だったな?前に出て弾くか?」
『んーん。いい。今日はこれにする』
先生の申し出を断り私は懐から楽器を出す
「ハーモニカ…?」
『そ。』
隣の子が警戒そうな目で見てきて周りもガヤガヤしだす。ハーモニカを馬鹿にするような声まで聞こえてきて少しムッとする
「…まぁいい。吹いてみろ」
『はーい』
先生が他の子たちに静かにするように注意して教室がシーンとなったところで私はハーモニカに口をつけた
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