ブルー最強(最高)伝説!
※…記号が使われています。
(暇……今頃グリーン何してるかな?)
プルルルル……プルルルル……
「っ…!?」
普段なら滅多になるはずの無いポケベルから音がして少し焦る
自分でいうのも可笑しいけど、昔から余り人付き合いが得意じゃないからポケベルには登録してある人の数がすくないし、更に言えばその中で自分に連絡をしてくる人の数はごく少数で限られている。
「誰…?………ブル…え!?」
(……なんでブルーが?)
ハッキリ言うとブルーは余り好ましくない
それは嫌いな訳ではなく、昔から何かと無茶苦茶だから。いつも何かと良くしてくれるけどそれと同じくらい問題がある事をしでかすし、そして僕だけじゃなく、あの話上手なグリーンさえ苦手だったり……。
「もしもし……」
『もーしもーし!!レッドー?』
「そーだけど…」
『相変わらずテンション低いわねぇー!』
「…余計なお世話」
『まぁ怒るな、怒るなWWWそーんなアンタに良いプレゼントあげる!!』
「……今日なんかあったっけ?」
『そんなことはないけど、まぁいいから!!楽しみにしなさいよ!!』
「…は?」
『じゃあ、2時ちょうどにあたしの家で!!かってに上がっていいから!!』
「え、ちょ、まっ…」
『じゃあねー☆』
プチ……プー…プー…
「身勝手すぎる…」
一人しかいない自分の部屋でそう吐く。まぁ、自分も人の事言えた義理じゃないけども。
2時ちょっと前にブルーの家についた。かってに上がってって言われたからおばさんに挨拶してブルーの部屋の前にいく。するとそこからブルーともう一人……良く知った奴の声が聞こえた。
「っつ……ざけんな!!頼むからズボン返せよ!!」
「えぇーなんでよー?よくにあってるって!ミニスカ!!」
(……ミニスカ!?)
「んな事言われてもちっとも嬉しかねーよ!いーから返せ!!速くしないとアイツがきちま……」
「ごめん、もう来ちゃった」
「あらレッド!いらっしゃい♪」
「ん」
軽くブルーに挨拶をして、そのまま顔を横に向け多分そこに居るであろう人物に目をむける。するとやっぱり想像通りそこにはグリーンがいた。そこまでは理解できる。ただ一つ……気になる事があった。
「ねぇ、グリーン」
「っ……んだよ」
「なんでミニスカ履いてるの…?」
「あー…や!!まて!!誤解すんな!!これはっ、ブルーが……!」
「だって前レッドには迷惑かけたし、黒のミニスカ捨てるには勿体ないとか思ったらグリーンの顔思い浮かんだんだもの」
「だものじゃねぇ!!なんでよりによって俺なんだ!!大体、捨てなきゃいいじゃねーか」
「この前服買っちゃったから片付けないといけないし?」
「……ブルー、俺男、紛れも無いオトコノコですが」
「……あらそうなの?」
「あー…もー…んなこと良いからズボン返せ!」
「もーグリーン!暴れたらレッドもいるのにパンツ見られちゃうわよ?」
「あ…っ!」
今までブルーと話してた所為で僕がいることを忘れてたらしいグリーンは一瞬僕をみて凄い勢いでスカートの裾を押さえた。僕を忘れてたことにイラッときて文句をいおうとしたけど、頬を赤く染めて耳まで真っ赤で俯く姿が可愛かったから良しとする。
「で……用事ってこれだけ?」
「これだけ……ってお前…」
「いや、確かにグリーンのミニスカなんて見れるものじゃないし、役得?なんだけど……」
「けど、なんだよ?」
「僕プレゼント貰うって聞いたから」
「は…?プレゼ……?」
「あー!!そうだった!!グリーンきて?」
「……オイ、その紐はなんだ」
「気にしないで」
「いや、気にするだろ!!嫌な予感しかしねーよ!!」
「もう!!ちっちゃい男は嫌われるわよ!なんならななみさん呼ぶ!?」
「ゲ……ちょ、ま、わかった!!わかったから連絡しようとすんな!!」
「あら、いい子ね♪」
「…うるせー」
そういいながらグリーンは渋々と嫌そうにブルーに近ずいた
するとブルーは手に持っていた赤の紐を使ってグリーンの片手に結び付け、リボン結びにした。
「こら、レッド。お前眺めて無いで助けろよ!!」
「……嫌にきまってるでしょ」
「ですよねー!!」
「ほら、なにごちゃごちゃ言ってんの!!出来たわよ!!」
「………え?で、なんだよ?」
「ねーレッド!」
「何?」
「オイコラ、お前ら俺を無視すんなよ!!なぁ頼むから!!」
「もう、グリーン煩いわよ?後でわかるからだまってて!!」
「う………いてぇ!!」
気がついたときにはグリーンは鳩尾をおさえていた。
……ご愁傷様、グリーン。
「全く、煩いわね」
「だからって殴んなよ……っ」
「でさ、レッド…プレゼントの件だけど…」
「…また無視か、もういい、もうしらねー」
「…で、はいプレゼント!!」
「うおっ!!」
そう言いながらブルーはグリーンの肩を押しながら僕の前に出して来た
……え?
「ブルー…プレゼントって、もしかして……」
「そう!!ミニスカグリーンの事よ!!」
「はぁぁあぁああ!!??」
グリーンが自分がプレゼントと知って叫びだす
取りあえず煩いからかブルーがすねを蹴って痛みにたえてるグリーンを見る
……涙目で顔が赤くて…さらにミニスカともくれば僕の紙のような理性なんか直ぐに破れる訳で。
もうこの際グリーンにどうやってミニスカ履かせたとかそんな事どうでもいい。
とにかくグリーンを家に連れて帰ろう
そうしない事にはあらゆる問題点が解決しそうにない
取りあえずミニスカグリーンを担ぐ
「………。」
「ちょ!!?オイ!!レッド、降ろせ!!」
「…無理。」
「は?ちょ、意味分かんねぇ!!」
「…ブルー何が欲しい?」
「そうね…最近出来たデパートの新作タルト、ワンホールかしら」
「わかった、今度持って来るよ」
「ん、それじゃあたっぷり可愛がってあげてね♪」
「…言われなくても勿論そうする」
「え…え?ちょ…おまえら何勝手に決めて…」
「じゃあねグリーン…頑張って付き合ってあげてね!!」
「は!!?」
「じゃあまたね、ブルー。…グリーン行こうか」
「……何処にデスカ」
「…僕ん家」
「…行きたくねぇ!!!helpブルー!!」
その後必死にグリーンがブルーに助けを呼んだもののやっぱりスルーされていた
…部屋に入ったら、うん。まずはやっぱりアレだなとか何とか思いながらモンスターボールからリザードンを出して背中に乗る
多少キツイかもだけど頑張ってねと声をかけたと同時にリザードンは空に飛び上がった
心の中でさっき好ましくないなんて言ってごめんと思った事は内緒だ
ふとグリーンを見ると肩を震わしてうつむいて下を向いてた
「グリーン?」
「…いかねぇ」
「…何?」
「もう絶対ブルーの家にはいかねぇぇぇえぇえぇぇぇええぇぇえ!!!!」
後はもう話をする暇なんか無かったから本当に行かないのか聞いてなくて、ブルーのタルトを買って持っていった時ついでに聞いたらグリーンはブルーの家にこなくなったみたいだ。
因みにグリーンいわく「あいつは悪魔」らしい。
僕からしたら……
そんな僕と僕の幼なじみの話