- その男、スコール・レオンハートにつき、
なんだか恐ろしくこっぱずかしい感じになっている。
オチがよくわからないのはいつものことで…文章が総てにおいておかしいのも、いつものことですね
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「スコール!」
ピシャリと跳ねる声に呼ばれて、スコールはハッと顔を上げた。
同時に横から伸びてきた手が、その片耳を乱暴に掴む。
バッツだった。
「また考え事でもしてんだろ」
「そんな事は…、っつ…」
「俺、何回呼んだと思う?」
「…に……二回くらい」
不満気な態度で返したバッツは、掴んでいるスコールの耳を容赦なく自分の方に引っ張った。
「五回!」
(い…痛い)
近い距離で視線が交差する。
「スコールは、考え事してるとそうだよな」
(そう…?)
「何回呼んでも返事しないし」
(…そう…なのか)
「難しい顔して、自分の世界に入っちまう」
此処に皺寄せてさ、と眉間を指差して、
こんな顔してさ、と睨み付けるような視線を向ける。
「…そう、か」
「そうか、じゃないだろ」
耳を掴む手を放して、ぶっきらぼうに返すと、バッツはむすっとして口を尖らせた。
どうやら機嫌を損ねてしまったらしい。
「…」
確かに考え事をしていた。
きっと自分が考えるほど、大したことではないのだろうが…。
「だいたいお前、何時もっ…」
ビシッとスコールを指差して、再度切り出した。
「バッツ」
しかしスコールは逆に呼びかけて、目の前につき出された彼の手を、掬うように取った。
「な…に…?」
先程自分の意識を現実に引きもどしたその手が妙に愛しく思え、ゆっくり顔を寄せる。
スコールはその指先に触れるだけのキスを落とした。
「…っ…!」
温かい吐息とまさかのキスに、バッツはぴくりと震える。
「すまなかった」
(な…)
ぽかんと口を開き、呆然と立ち尽くす。
(今の…)
「…」
(え…と…)
ドキドキと心臓が暴れだす。
バッツは戸惑いながら、一度視線を足元に落とし…ちらり、再びスコールの顔を覗いた。
スコールは戸惑うバッツを不思議そうな顔で観ている。
「…どうした?」
「どうしたって…お前」
「?」
(自覚、無しかよ…)
コホンと一つ咳払い。
「時々お前、物凄い恥ずかしい事、平気でするよな…」
「恥…?」
「…っなんでもない!」
ひとり顔を真っ赤にして、不満を露に声を上げると、バッツは無理矢理手を引いた。
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って思いませんか?
スコールって自然にそういう事こなすので侮れないです
そういうことってか、人がなかなかしないような事さらっと…
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