「真ちゃん、目を開けて」

眩しい。
世界が、全部全部、眩しすぎる。

「世界はね、真ちゃんが思ってるよりくすんでいるんだよ」

「た、かおは、」

息が出来ない。

「…オレは、どうなんだろうね」

高尾がオレの背中に腕を回した。

「世界は汚ないよ。でもね、今ここにいる人達は、先輩達やオレは、真ちゃんの事を愛してるよ」


だからそれが眩しいというのに。


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