「心中でもしようか」

赤司が、薄暗く笑った。

「…ふざけているのか」

「…ああ、そうかもしれない」

目眩がした。

赤司が傍にいる実感が湧かなかった。

「愛しているよ、緑間」

全ての細胞が呼吸を止めているような感覚だった。

「なんて、嘘だよ」

涙など、とっくに涸れ果てていた。


「さよなら、真太郎」


心中未遂


「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -