あいつはいつだってそうだ。オレのずっとずっと前で、走っている。ひとりぼっちで、ただ前だけを見て進んでいく。どれだけ追いかけても、決してその差は縮まらなくて。オレは永遠に置いてけぼりなのだ。

「何があったんだよ」

聞いても、真ちゃんは答えない。ただただ俯いて、黙秘を決め込むだけ。この場を切り抜けよう。そうやってオレには助けも何も求めてくれない。それがオレは悔しくて仕方なかった。


少しは頼ってよ

「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -