紫、黄色、白、ピンク、水色、オレンジ、緑。

「きれー」

透明な袋の中に、金平糖が沢山詰められている。太陽に照らされてキラキラと輝いていた。丸いのにいがいがで、噛めばガリッと音がする。甘くて美味しい。

「ありがと、ミドチン」

ふへへ、と笑えばミドチンも笑い返してくれた。峰ちんとかは全然笑わないって言うけど、実際は結構笑うと思う。お前相手だからだろ。そう言われたから、笑ってくれないのは峰ちんだからだよ、と言い返してやった。ぐ、と押し黙った峰ちんは面白い顔をしていた。

(オレだから、かぁ)

オレだから、笑ってくれる。そうなんだろうか。そうなら、すごく嬉しい。

「紫原、何をニヤけているのだよ」
「ん?別に〜」

砂糖の塊が、煌めいた。


only me

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