「…やっぱり緑間が弾くピアノが一番だな」

「…もっと上手い人は世界に沢山いるのだよ」

「まぁ、そうかもしれないけど俺はお前の弾くピアノが一番好きなんだ」

「…有難う、とだけ言っておくのだよ」

「あー。やっぱ赤ちんとミドチンだー。仲間外れとか酷いぞー」

「敦か。別に仲間外れにしたわけじゃないよ」

「むー。でもいっつも2人一緒にいるじゃん」

「そうか?お前の方がよく赤司といる気がするのだが」

「つまり俺がモテモテという事か」

「これからはオレも誘ってよー?」

「俺は赤司を誘った覚えはない。赤司が勝手に来ているだけなのだよ」

「まぁ、そうだね。敦、今度から一緒に来ようか」

「行く行くー」

「…お前らは仲が良いな」

「ふふ、敦は俺の可愛い息子だからね」

「あー、じゃ赤ちんはおとーさんでミドチンはおかーさんか」

「…………ほう」

「………なんでそうなるのだよ」

「え?だってそう思わない?赤ちんは皆をまとめるかっこいいおとーさんだし、ミドチンは皆にお説教してるし世話焼きなおかーさんじゃん」

「………俺的には、ふ、面白くて良いと思うけど?…くくっ」

「笑いを堪えながら言うな。俺はお母さんではないのだよ。俺は赤司と夫婦ではないからな」

「え、そこなの?」

「ミドチン天然ー」

「?それ以外に何がある」

「…うん、何もないよ。ね、敦」

「ねー」

「???」

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