責任、取って




「ほら、もっと此方においで」


優しく、でも少し強引に引き寄せられた。

しっとりとした空気が私達を包む。
温かい腕の中。
夜、小五郎さんの部屋。


心臓が壊れてしまうんじゃないかって位に緊張してる。
あぁ、どうしよう。
頭では分かっている筈なのに、妙な焦りでいっぱいになる。息が苦しい。
呼吸すら、いつもどうやっていたんだっけ?って回らない頭で考えた。


「ふふ、緊張……しているのかな?」


こくこくと、頷くしか出来ない。
緊張しない訳が無い。小五郎さんの部屋で、夜で、二人きりで……。


「……良かった、実は私もなんだ……」



小五郎さんがそっと私の手を取り、自分の胸に押し当てた。
―――トクン、トクン……
確かにいつもより早い鼓動に、私だけじゃないんだって凄く安心する。

「大人の小五郎さんでも、緊張する事があるんですね……」

すると、また強く抱き締められた。

「……君の所為だよ、責任をとってくれるかい?」


―――少し強引に唇が重なる。

それから、何度目かも分からない程に口付けを交わした頃には、緊張なんてすっかり忘れた私が居た。

……こんな『自分』を、『私』は知らない。
そっと私も、小五郎さんの背中に腕を回した。


目覚めた本能が、出口を見付けてさ迷っている。

この責任は、小五郎さん、貴方が取って……。








(全部小五郎さんの所為、責任取ってもらう!は、カツラーの合言葉!)


「進行形彼氏」のゆずさんに頂きました☆
先日、押しつけがましく捧げてしまったSSのお礼にと!相互記念!!
ありがとうございます〜(*´υ`)

小五郎さんの部屋で、夜で、二人きり……
胸なんか触れちゃったら余計に緊張しちゃうから!(笑)
そして色々期待もしちゃいますw

全力で責任とらせて頂きます!
なので全力で構って下さい小五郎さん…!!

ゆずさん、本当にありがとう!素敵に刺激的なSSでございました☆
2011/03/24


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