節分 [11/26]
「うんちく会話劇」
私「今日は藩邸の皆さん、忙しないですね…なにかあるんですか?」
桂「ああ、明日は春の節分だからね。その準備に追われているのじゃないかな」
私「はるのせつぶん?まだ二月ですよね…“春の”って、どういう意味ですか?」
桂「おや?あなたの御国では節分に祓い、春を祝い迎える慣習がないのかい?」
私「え…節分って豆まきしたり、恵方巻き食べたりするやつですよね?
それって春を祝うものだったんですか?」
桂「そうだよ、四つの節分の中でも春の始まりは特別さ。立春は一年の始まりでもあるからね…その前日にあたる節分には重きが置かれ、豆を撒いたりして今年一年の厄祓い汚れ落としをし、恵方巻などで祝いながら来春を待つ。他の節分ではここまで盛大にはしないね」
私「へぇ〜、そういうことだったんですかぁ。…ん?節分って4つもあるんだ!知らなかった…」
桂「おやおや。四季を分けるのが節分なのだから、立春・立夏・立秋・立冬と四つあるのは当然だろう…?」
私「そうですね、言われてみれば…(っていうか節分が立春とかの前日を言うんだってコトを知らなかったんだよね)」
桂「季節の変わり目は慌ただしいけれど、なかなか味わい深いもの…私はこうして貴女と一緒に次の季節を迎えられて嬉しく思いますよ(ニコリ)」
私「・・・・・(それはコッチの台詞ですっ////)もう春なんですねぇ、早いなぁ…」
――これから訪れる春という季節も、
その次の夏も、秋も冬もずっと…
いつも、あなたの側に・・・――
2011/02/02
節分(二月三日)限定の拍手SSでした。
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