「はい、ジュース。あとクッキーね。これでよかった」
「うん。ありがと、ミノリ」
「どういたしまして」
「あ、ありがとうございます」
「ううん、こっちこそありがとう」
「へ?」
「あたしの子達、刹那ちゃんの子に面倒見てもらっちゃってるみたいだから」
ほら、と指された方向を見ればミノリの手持ちと仲良く遊んでいる紫諷の姿があった。心愛たちもそれを暖かい目で見守っている。
「さ、刹那ちゃん食べて食べて」
「うん。いただきます」
ココが切り分けたケーキを一口食べる。
「……おいしい」
「本当!?よかったあ…」
「よかったらクッキーも食べてね。すごい見覚えのある形してると思うよ」
「へ?……あ」
小さなバスケットの中には6枚のクッキー。ふにゃりとほほが緩んだ。
「ココちゃん、ミノリさん」
「ん?」
「なあに?」
「今日は、ありがとうございました」
「「どういたしまして」」
刹那の嬉しそうな笑みにつられて二人も笑った。
願わくば、このまま楽しい時間が続きますように。
←:×
(←)