「確かに私は泣いた、傷ついた。そなたが傷つくのは好かぬ。そう己を責めるな。気を楽にしろ」
そう言えば#name2#は幾分か頭が冷えたようで
「ごめん。少しヒステリックになってたね」
と悲しそうに笑った。
この笑みはこやつが死んだとき・・・
あの時の微笑みとそっくりだった。
「・・・ルキアが、現世に駐在任務に出た」
「え?」
「場所は空座町。今度の重霊地だ」
「え、ちょ、聞いてな・・・」
「私が様子を見に行くわけにはいかん。暇があれば顔を見せてやってくれ」
「・・・」
「用事はそれだけだ」
また来る、と言って学校を出ていった白哉を#name2#はいつまでも見つめていた。
「結局、ルキアの事心配なんじゃん」
直に行ってあげればいいのに・・・
小さなつぶやきは空に交じって消えた
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