赤也side




あ、柳先輩話終わったっぽい。






なんか日生先輩に言ってる。
何言ってんのかは聞こえないけど。





あ、こっちくる。
やっと練習できるな。






って、ぇえ!?




なんで開眼してんの!?




しかもなんか探してるみたいだし。




何があったんすか・・・





ん?なんか聞こえる・・・






なんだろ。
雄叫びみたい。









意外と近い?







あっちかな・・・






            ..
興味本意で向いた方向には何かがいた。














動物なんてかわいいものじゃない。
バケモノ。





それしか例えようのない生物。
いや、生きてるのか?
俺には死んでるみたい、ユーレイみたいに見える。
まあ、生まれてこの方ユーレイになんてお目にかかったことはないけど。










え、なに。
なんかこっち来る。



俺狙ってんの?






ヤバいヤバいヤバい




逃げなきゃ。






本能的にそう感じるのに体が動かない。
他人ごとのように見ていることしかできない。










「逃げて!!赤也!!」





日生先輩?
アンタもこれ見えんの?
俺の今の状況、わかるの?










どこまでも頭は冷えて、客観的に物を見て。
俺は、どうなるの?








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